そんな不安感をよそに、曲調はハイテンポかつポップ、UTAUである里石ユカの歌声が早口にはねる。映像面でも、SDキャラクターの里石ユカが大剣を振り回す様はRPGゲームを彷彿とさせ、爽快感が溢れている。敵を次々倒し、村人からの信頼を得、称え祀られる魔法少女の物語が繰り広げられていく。

しかし1サビ終わりにて曲調ががらりと変化し、ノイズとともに”これは警告です”との音声が流れる。何事もなかったかのように2番に差し掛かると、魔法少女を祀る人々の頭は魚に変えられ、独裁状態を危険視した勢力が現れるといったように、明るい曲調と笑顔のMVに反して不穏な雰囲気が漂う。1番では可愛らしく感じられた”愛と勇気は無限大”の歌詞も、2番になると不思議とその無邪気さが恐ろしいものに感じられてしまう。

讃美歌を大幅にアップテンポにしたようなメロディーのアイデアや、映像の展開にぴったりなEDM調の間奏など、音楽面での聴きどころも満載。同時に映像面での工夫も楽曲の展開に更なるドラマを生み出しており、落ちサビにてそれまでの少ない色数から、アニメ塗りのような色数の多いアニメーションになっている部分は、特にギャップも手伝って可愛らしい。

そして、その可愛らしく平和な映像ののちの展開がどうなっているのかは、是非その目で確かめて欲しい。彼女の無垢な笑顔が、今は恐ろしくてたまらない。
■楽曲配信情報
にゅー!支配者のキャロル DL先はこちら■information
「The VOCALOID Collection」 公式サイト
無料でボカロ聴くなら「ボカコレ」100万曲以上のボカロが聴ける音楽アプリ! ダウンロードはコチラ