現役
暴走族やOBを数多く取材してきた『実話ナックルズ』編集部のバーガー菊池氏は、こう語る。
「不良漫画や映画の影響だったり、また彼らの親世代に元
暴走族の人がいるので、家族が
暴走族に理解があることも大きいでしょう。
暴走族全盛期の80年代は100人規模の大所帯も多かったですが、最近の
暴走族は数人から30人程度の小規模になっているのが特徴です。また、小規模ゆえに学年ごとの上下関係の序列が薄れ、絶対的な縦社会から同世代の仲間意識が強い傾向にあります」
◆目立ちたがり屋が選んだ
暴走族の道
埼玉県の
暴走族に所属するルイさん(仮名・16歳)は、かなりのイカつい風貌で現れた。髪型は高く刈り上げたハイフェードカットで、手首にはゴールドの腕時計がギラつく。通信制高校に通いながら、週の大半は解体業で働いている。
「
暴走族に入ったのは中三のとき。インスタでチームの先輩の走りを見て、カッコいいなって。先輩を通じて入隊して、お年玉で5万円の窃盗バイクを買って改造車にしました。俺らのチームは歴史があって、親世代からあったチームの名を復活させたんっすよ」
チームは最大50人程いたが、違反運転などで逮捕者が続出し、現在は実質10人程に縮小。解散寸前のため、無免許禁止のルールを敷いており、さらに警察対策のため、連絡は秘匿性の高いSNSを使用しているそうだ。
「チームの人数は多いほうが箔がつきますけど、走るのは10〜20人くらいが一番気持ちいいっすね。大人数だと自分が目立たないじゃないですか。スピードも出せねえし、音を出しても誰の音かわかんねぇし」
暴走族といえば、パンチパーマやリーゼントのイメージがあるが、今は別の髪型が流行っているとか。
「髪型は黒髪でハイフェード。フェードの高さ(刈り上げの位置)を競っていますね。高ければ高いほどカッコイイっす。週一で散髪してて、うちのチームを専門で切ってくれる人がいるんですよ。服装は普通の私服で、特攻服を着るチームはほぼ見ないですね。自分は一度は着てみたいけど、安くないっすから」
どうやら、
暴走族は“数より質”という持論があるようだ。
「昔と違って今ってSNSとかでいくらでも情報を得られるじゃないですか。だから上の人間のファッションとかを真似して、見かけだけ強そうにするヤツがいるんですよ。でも話し方とか挙動でザコだってわかるし、そういう形だけの“ファッション
暴走族”はいらない。
暴走族はやっぱり喧嘩上等で気合が入ってるヤツじゃないと」
世間の冷ややかな目線も感じてはいるが――。
「バカだと思われるのはわかってるんですよ。けど、俺はカッコいいと思ってるんで。例えば何か特技があって、スポーツで全国トップとかで注目を浴びられてたらやってなかったかもしれないっすけど。俺にとっては目立つ手段が“走り”だったから」
◆入隊後に目の当たりにした
暴走族の現実
中二で千葉県の
暴走族に入隊したコウさん(仮名・15歳)も、いわゆる“ヤンキー家系”で、
暴走族に入るのも自然だった。
「父さんが東北のチームの頭、母さんもバイク好きなのもあって、小さい頃からバイクが大好きでした。
暴走族に入る前は、やっぱり怖いイメージでしたよ。でも逆に自分の目で確かめようと思っていざ関わってみたら、優しくしてくれるし、何かあったら助けてくれるし、いい人じゃんって」