■このアイデア群の偏り
?「宣伝・露出」に極端に寄っている
10個中8個が“どう売るか(プロモーション)”の話です。
該当:SNS広告・帯コメント・平積み・表紙・発売日キャンペーン・動画宣伝・書店イベント・書評送付
つまり発想の軸が「売れない → 知られてない → 宣伝しよう」に固定されています。
・欠けている視点
→「商品そのものを変える」
→「流通構造を変える」
→「読者体験を変える」
?「発売前後の短期施策」に偏っている
全部が発売タイミング中心です。
ないもの:
・ロングセラー設計
・継続収益モデル
・二次利用
・再販戦略
→時間軸が単発イベント型に固定されています。
?「既存出版モデル前提」から出ていない
すべて「本を作る → 売る」という既存ビジネス構造の中の改善案です。
ない発想:
・本以外の商品化
・読者課金モデル
・サブスク
・IP展開
・コミュニティ化
→つまり構造変革系アイデアがゼロ
?「売り場視点」が弱い(出版社目線寄り)
案はほぼ出版社の打ち手。
少ない視点:
・書店の利益設計
・読者の行動設計
・流通の都合
・書店員の動機
→ステークホルダー視点が欠落
?「心理・行動設計」が浅い
現状の案は「目立たせる」「露出増やす」=刺激型施策
ない発想:
・習慣化設計
・読書行動のハードル削減
・読者の意思決定導線
・読書時間の創出
→マーケティングで言うと認知施策しかない
(比較)
マーケ導線:認知 → 興味 → 比較 → 購入 → 継続 → 推奨
あなたの案:認知しか触れてない
■まとめ
このアイデア群の本質的偏りは一言で言うと「売り方」しか考えていない。
逆に言うと、次に狙うべき未開拓領域は
・商品設計
・ビジネスモデル
・読者行動
・収益構造
・時間軸
です。
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偏りを突き止め、まだ見ぬ地平を複数リストアップする複雑な作業をわずかな時間で行うなんてこと、人間にはできないでしょう。「人が苦手で、AIが得意」な作業なんだなぁと、素直に感心します。
こうして新しい方向性が見えたら、そこを起点に自力でアイデアを追加していったり、本書で紹介している他の技法を使ってアイデアを出していったりすればいいだけです。これまでとは違ったアイデアが、きっと見つかることでしょう。