アメリカ航空
宇宙局(
NASA)のジャレッド・アイザックマン長官が現地時間の2026年2月4日、有人の月面探査ミッション・アルテミス計画の
宇宙飛行士らが
スマートフォンを
宇宙に持ち込むことを許可すると、Xへの投稿で明らかにしました。
NASA will finally allow astronauts to bring their iPhones to space - Ars Technica
https://arstechnica.com/space/2026/02/nasa-will-finally-allow-astronauts-to-bring-their-iphones-to-space/
アイザックマン氏はXへの投稿で、「
NASAの
宇宙飛行士たちはCrew-12とアルテミス2号から、最新の
スマートフォンを携行して飛行する予定です」と述べました。
Crew-12はSpaceXの
宇宙船であるクルードラゴンで合計4人の
宇宙飛行士を国際
宇宙ステーション(ISS)へ輸送するプロジェクトで、2026年2月15日以降の打ち上げが予定されています。アルテミス2号は、
NASAのアルテミス計画の2番目となるミッションで、4人の
宇宙飛行士を月の周回軌道まで送り込む計画となっています。なお、当初アルテミス2号の打ち上げは2月6日から7日に予定されていましたが、アメリカ東部の大寒波や燃料系統での技術的エラーなどにより打ち上げ予定日の延期が発表されています。
50年ぶりの有人月周回飛行計画「アルテミス2号」の打ち上げがフロリダを襲った冬の嵐と燃料漏れ問題の影響で延期 - GIGAZINE

以前から
NASAの
宇宙飛行士らは、ISSからさまざまな写真を撮影して地球の人々と共有してきました。今回、
スマートフォンを
宇宙空間に持ち込むことが許可されたことで、より手軽に
宇宙から写真を撮影できるようになります。
アイザックマン氏は、「私たちは乗組員に家族のための特別な瞬間を捉え、印象的な写真や動画を世界と共有するためのツールを提供しています。それと同時に私たちは長年のプロセスに挑戦し、現代のハードウェアを
宇宙飛行に適したものとして、迅速なスケジュールで認証しました。その運用の緊急性は、軌道上および月面で最高価値の科学と研究を追求する
NASAにとって大きな利点となるでしょう。これは正しい方向への小さな一歩です」と述べました。
テクノロジー系メディアのArs Technicaは、
宇宙へのハードウェアの持ち込み承認プロセスにはチップの放射線耐性評価やバッテリーの熱・真空試験など、さまざまな要件があると指摘。もちろん、これらの要件が定められたのには理由がありますが、承認プロセスの煩雑さはハードウェア更新の遅延なども引き起こします。実際、これまでアルテミス2号に搭載される予定だった最新のカメラは、2016年のニコン製デジタル一眼レフカメラと同じく10年前のGoProだったとのこと。
アイザックマン氏はチームに対し、
宇宙空間へのハードウェアの持ち込み要件について、現代でも依然として必要なものを特定するよう指示しているとArs Technicaは報じました。