TikTokが2026年の消費者行動やトレンド予測をまとめた「TikTok Next 2026」を発表しました。レポートでは、従来の「過度に美化した幻想的な演出」から、リアルな体験やコミュニティとのつながりなどが重要視されていく「現実への回帰」がキーワードとして浮上しています。
TikTok Next 2026 Trend Report: Top Trends & Forecast
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TikTokのトレンドレポートによると、長年にわたり「#romanticizing(ロマンチックに考える)」「#digitalescapism(デジタルエスケープ)」といったように、デジタルツールを現実逃避の手段として使う傾向がTikTokでは見られていました。レポートではこのようなトレンドを「ファンタジー」と呼んだ上で、「人々はフィルターのかかったファンタジーへの関心が薄れつつあります」と指摘しました。
ますます不安定化する世界に対処する方法として、過度に美化されたインフルエンサーの投稿ではなく、「規律」や「ルーティン」といったキーワードが心のよりどころとしてトレンドになるとTikTokは予測しています。具体的なキーワードとして「#lockedin(集中して自己鍛錬する)」「#hygiene(身だしなみを含む清潔感の向上)」「#joblife(仕事に関して盛らずにリアルを伝える)」が挙げられました。
TikTokが今後の中心的なトレンドとして掲げているのが「Reali-Tea」です。Reali-Teaは「Reality(現実)」と「Tea(お茶)」を組み合わせた造語で、「Tea」は英語のスラングで「ぶっちゃけた話をする」という意味があります。従来SNSで主流な傾向となっていた「理想化された人生や生活を演出する」という投稿ではなく、「しんどい仕事」「完璧じゃない現実」「失敗談」などを正直に伝えて共有することがトレンドになっていくとTikTokは伝えています。

Reali-Teaが広がった場合、TikTokから買い物をするユーザーの考え方も変化します。TikTokによると、従来は華やかなインフルエンサーがオススメする「人気」や「話題」なだけのバイラル的な商品が人気になることが多くありました。しかし、よりリアルを重要視する傾向から、クリエイターによる魅力的な製品や支出を正当化する実質的な価値のある品物を求めるようになっていくそうです。
過度に作り込まれた広告や一方的なプロモーションよりも、クリエイター自身の体験に基づいた正直な発信や、コミュニティとの双方向的な関係構築が重要になります。このような企業やブランドのマーケティング手法においても、「ファンタジーから脱却して現実を重要視する」というトレンドが重要であり、「現実的な共感」が問われる時代になっていくとのことです。