
USDS JVは、過半を米国資本が占める合弁会社である。
投資家構成は、Silver Lake、Oracle、MGXがそれぞれ15%を保有し、
TikTokの親会社であるByteDanceは19.9%を維持する。
運営体制としては7人の取締役会を設置する。最高経営責任者(CEO)にはア
ダム・プレッサー氏、最高
セキュリティ責任者(CSO)にはウィル・ファレル氏が就任した。プレッサー氏は
TikTokで運営および信頼・安全分野を統括した経歴を持つ。ファレル氏は、ByteDance傘下での米国データ保護組織(USDS)での実務経験に加え、政府向けコンサルティングに携わった
セキュリティ分野の専門家である。取締役には
TikTokの最高経営責任者であるショウ・ジ・チュウ氏のほか、Oracle、Silver Lake、MGXの関係者が名を連ねる。
USDS JVは、米国政府が指摘してきた国家安全保障上の懸念に対応する役割を担う。具体的には、ユーザーデータの保護、
アルゴリズムの安全性確保、コンテンツモデレーション、ソフトウェアの保証体制などを所管する。
ユーザーデータの保護・隔離: 米国ユーザーのデータは、Oracleが管理する米国内の
クラウド環境で保存・管理される。サイバー
セキュリティの国際規格に加え、米政府機関であるCISAの厳格な要件に準拠し、第三者のサイバー
セキュリティ専門家による監査と認証を受けた包括的なデータ
プライバシーおよびサイバー
セキュリティプログラムを運用する。
アルゴリズムの管理: 動画のレコメンド機能を担う
アルゴリズムは、米国ユーザーのデータのみを用いて再学習される。
アルゴリズムのテストや更新も米国内で実施する。
ソフトウェアの透明性: ソフトウェア保証プロトコルを通じて、米国向け
アプリの
セキュリティを確保する。
アプリのソースコードについては、継続的な監査を行い、運用の透明性を高める。
独立した運営権限: コンテンツの安全性を確保するためのポリシー策定やモデレーションに関する意思決定権は、USDS JVが独自に保有する。
これらの安全対策は、
TikTokだけではなく、動画編集
アプリ「CapCut」やライフスタイル共有SNS「Lemon8」など、米国で展開する他の
アプリやWebサイトにも適用される。