そこで気になるのが、商品のボリュームやクオリティ、価格などを勘案すると、コスパ面ではどちらに軍配が上がるのかという点だ。
外食業界に詳しい識者の見解を交えて検証してみたい。
◆「25年12月だけで25店舗」怒涛の出店攻勢
かつて日本市場から撤退した
バーガーキングは07年に日本へ再上陸し、19年には店舗数は70店台にまで減少したが、その後は徐々に回復。24年1月には公式X上に「店舗を増やしたいのですが、物件探しに困っています。
バーガーキングにぴったりの空き物件をぜひ紹介してください。実際に成約した場合には10万円差し上げます!」と投稿し、これが出店攻勢の狼煙に。25年12月だけで25店舗、同年1年間で85店舗もの新規出店を行い、約2年前の23年7月時点では191だった店舗数は25年末時点で337店舗にまで拡大。今後も手綱を緩めることなく出店を重ねていく計画だ。
背景には経営面での大きな変更が影響しているとみられている。香港の投資ファンド・アフィニティ・エクイティ・パートナーズは25年11月、
バーガーキングの日本事業を米ゴールドマン・サックス(GS)系ファンドに売却すると発表。GSは
バーガーキングの価値を向上させて将来的に高値で売却する意向だとみられている。
◆今や値段は
マクドナルドと変わらない?
バーガーキングのファンにとって店舗の増加は歓迎すべきことだが、同チェーンの大きな魅力の一つが、ボリューミーかつ“肉々しい”パティだ。他の大手バーガーチェーンとは異なり、鉄板ではなく独自のブロイラーを使った直火焼きスタイルでパティを焼き上げ、「ワッパー」は一般的な
ハンバーガーの約1.4倍の大きさ。各種ワッパーには一回り小さく価格も低い「ワッパーjr.」が用意されており、こちらは通常の
ハンバーガーと同じくらいのサイズとなっている。
そんな他チェーンとは一線を画すクオリティを誇る
バーガーキングにとって集客面でのハードルとなってきたのが、店舗数の少なさと「価格が割高」というイメージだ。実際には、競合他社のたび重なる値上げの影響などもあり、価格差は徐々に縮小。たとえば
マクドナルドの「ダブルチーズバーガー」が450円(税込、店舗によって異なる/以下同)なのに対し
バーガーキングの「ダブルチーズバーガー」は460円、
マクドナルドの「てりやきマックバーガー」が400円なのに対し
バーガーキングの「スモーキーテリヤキバーガー」は350円といったかたちで、商品によっては価格差がほぼない、もしくは
バーガーキングのほうが低価格というケースも出ている。
「バンズの大きさ的には
バーガーキングの『ワッパーチーズJr.』と
マクドナルドの『ダブルチーズバーガー』は同じくらいで、価格はともに450円だが、『ワッパーチーズJr.』はパティ1枚が肉厚な上、トマトとレタスが入っており、オニオンの量も
マクドナルドのバーガーよりも多いため、食べ応え的には
バーガーキングのほうが上だと感じる。この2品の比較だけみれば
バーガーキングのほうがコスパが良いということになる」(
外食チェーン関係者)