エルメスの代表作「ケリー」の原点は、実は馬具を運ぶための実用バッグでした。エルメスは馬具工房として創業しており、そのルーツは馬具を収納・持ち運ぶために作られた大型バッグ「オータクロア(Haut à courroies)」に遡ります。
その後、1930年代に誕生した「サック・ア・デペッシュ(Sac à dépêches)」が現在のケリーの前身となりました。頑丈なレザー、しっかり閉まるベルト式の留め具といった特徴は、馬具を扱う職人ならではの“耐久性を重視した設計”の名残です。現在はエレガンスの象徴として知られるケリーですが、もともとはとてもタフで実用性の高いワークバッグでした。