勢いと経験の両方が備わっていれば理想だ。その象徴が今の
上田綺世だろう。クラブでのキャリアを着実に積み上げ、今季は
オランダ・リーグでゴールを量産。日本代表のエースストライカーは誰かと尋ねられれば、誰もが彼の名前を挙げるはずだ。
ただ、
ワールドカップを戦うタイミングで上田のような選手が多数揃うケースは稀だ。そうなると、指揮官は冒頭に記したように“究極の選択”を迫られるわけである。勢いか、経験か、その問いに対し、森保監督は「答があるかどうか分からない」と苦笑した。それでも、そこから持論を述べてくれた。
「同じような力であれば、さらに上がっていくと考えられるほうかなと思います」
つまり、“勢い”を重視するということだ。「でも」と森保監督は言葉を継ぐ。
「そこだけではなく、チーム全体を見ています。ひとりの選手でチームの雰囲気がガラッと変わるケースもあります。そういうところはこれまでの活動を参考に決めていきたいですが、ムードがいいから勝てるわけではありません」
そのうえで、森保監督は「プロの集団として戦える選手」というフレーズを強調した。
「自分が一番という自負、さらに仲間のために、日本のために戦える協調性。その両輪を備えた選手を選びたい。ただ、勢いか経験かという点は常々悩んでいます。めちゃくちゃ難しいです」
勢いか、経験か、そこで悩みそうなポジションがボ
ランチ。
佐野海舟(
マインツ)、藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)が台頭するなか、
遠藤航(
リバプール)と守田英正(スポルティング)はクラブで現状サブ扱いだ。この状態が続くようだと、もしかすると…。
取材・文●
白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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