◆正月が近づくたび、気が重くなる
帰省 年末年始の
帰省と聞いて、多くの人が浮かべるのは、久しぶりの
家族団らんや温かい
食卓かもしれない。しかし、坂本祐樹さん(仮名・50代)にとって、それは“憂うつ”でしかなかった。
大学進学を機に地元を離れ、現在は大阪のコンサルティング会社に勤めている。都会での生活が長く、仕事にも
人間関係にも満足しているという。
「実家に着いた瞬間から、空気が重いんです」
家に入るなり、親から決まって投げられるのは、以下のような言葉だった。
「いつ地元に戻ってくるんだ」
「都会は冷たいやろ」
坂本さんにとっては、今の生活がすでに“居場所”になっている。しかし親の中では、「地元に戻らない=親不孝」という図式が出来上がっているようだった。
親戚が集まれば、その空気はいっそう濃くなるそうで……。