人工衛星を用いて地球上の高解像度熱データを収集している企業・SatVuが、「
アメリカ最大級の
ビットコインマイニング工場が発する熱」を高解像度で観測した熱画像を公開しました。
SatVu releases first-of-its-kind thermal image revealing true operational activity inside major U.S. data centre
https://www.satellitevu.com/news/satvu-releases-first-of-its-kind-thermal-image-revealing-true-operational-activity-inside-major-u-s-data-centre

Satellites reveal heat leaking from largest US cryptocurrency mining center | Space
https://www.space.com/space-exploration/satellites/satellites-reveal-heat-leaking-from-largest-us-cryptocurrency-mining-center
仮想通貨の
マイニングには強力なコンピューティングリソースが必要なため、
マイニングを事業として行う「
マイニング工場」では、AIなどのデータセンターと同様に大量のハードウェアが運用されています。また、
マイニング工場は大量の熱を発するため、ハードウェアを冷却する施設なども必要です。
AIや
クラウドコンピューティング、仮想通貨
マイニングの普及に伴い、データセンターは世界で最もエネルギー集約的な施設のひとつとなっています。データセンターは急速に拡大しているため、新規データセンターが環境や電力システムに及ぼす影響を規制当局や送電事業者が評価する能力を上回ることもあります。
このような状況で、SatVuが提供する人工衛星の観測データに基づく熱画像は、データセンターの運用状況をリアルタイムで可視化する独立したレイヤーとして機能するとのこと。現地時間の2025年12月16日、SatVuは「テキサス州ロックデールにある
ビットコインマイニング企業の旗艦データセンター」の活動をリアルタイムで捉えた、3.5m解像度の熱画像を公開しました。
なお、SatVuは
マイニング工場の詳細について報告していませんが、
天文学系
メディアのSpace.comはロックデールに
ビットコインマイニング企業・
Riot Platformsの
マイニング工場があると指摘。
アメリカ最大規模とされるこの施設の消費電力は700MWで、約30万世帯分の電力を消費しているとのことです。
以下の画像が、実際にSatVuが公開した
マイニング工場の熱画像です。「HIGH THERMAL LOAS ZONE(高熱損失ゾーン)」「ELECTRICAL
SUBSTATION(変電所)」などのラベル付けがされています。

SatVuは新たに公開した画像について、「屋上の冷却器や変圧器、電気ヤードの明確な熱特性を備えており、施設のどの部分が稼働中で、どの部分が休止状態であるかを明確に示しています。これらの熱パターンは、施設が技術的に構築されているかどうかだけでなく、キャンパス全体にわたって活動がどのように分散しているか、新しいフェーズが予想通りに増加しているかどうか、そしてエネルギー使用量が時間とともにどのように変化しているかを示します」と説明しています。
規制当局や送電事業者、
アナリストらはこうした熱画像を利用することで、施設全体の稼働領域はどのようになっているのかや、どの変電所や冷却システムに負荷がかかっているのかを知ることができます。これらの物理的指標を組み合わせることで、主要なデータセンターがどのように変化しているのかを根拠に基づいて洞察できるようになります。
SatVuの事業開発担当バイス
プレジデントを務めるトーマス・コブティ氏は、「今日のデータセンター構築は信じられないほど速いペースで進んでおり、世界は現場で実際に何が起こっているかをより良く理解するためのより良い方法を必要としています。熱データは、数週間後の報告書や発表ではなく、運用活動の状況をリアルタイムで客観的に把握するのに役立ちます」と述べました。