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風邪で「オンライン診療」を受けたら、通院より“1000円”高くてビッ…
ファイナンシャルフィールド
オンライン診療にかかる費用は、「保険診療」と「自由診療」で大きく異なります。今回は、「風邪」をひき、健康保険適用(自己負担割合3割)で平日の日中にオンライン診療を初診で受け、いくつかの薬を処方・配送してもらう場合にかかる費用を試算します。風邪症状によるオンライン診療の自己負担額は、主に以下の要素から構成されます。
(1)診察料…約760円(2)薬代…薬によるが300~1000円程度(3)薬の配送料…0円~1000円程度(4)システム利用料…0円~2000円程度
(1)の診察料は、費用算出の元となる診療報酬の点数が全国一律に決まっているため、医療機関による違いは基本的にありません。ただし、時間外や土日に診療を受けたり、医療機関の体制によっては数百円またはそれ以上の加算(時間外加算、医療情報取得加算、医療DX推進体制整備加算など)が発生したりすることがあります。(2)の薬代は、薬が処方されなければ発生しません。(3)の配送料は、配送サービスを使うかどうかや、使う場合は医療機関が設定する金額によって異なり、保険適用外です。(4)のシステム利用料とは、医療機関が導入しているオンライン診療プラットフォームの利用料を指します。保険適用外で医療機関が自由に料金を設定できます。そのため、患者負担を0円とするケースから1000円、2000円に設定するケースまでさまざまです。(1)~(4)を合計すると、約1060円~約4760円となります。症状が同じでも、薬に関する費用とシステム利用料の設定金額による違いが大きいことが分かります。
対面診療の場合にかかる費用は、診察料(保険診療)と薬代だけですが、診察料はオンライン診療の方が100円ほど安く設定されています。オンライン診療を利用した場合だけに発生するのが薬の配送料とシステム利用料で、両者の合計分だけ費用がかかることになります。今回のケースだと、対面診療での費用は約1170円~1870円程度。オンライン診療だと対面診療費と同程度~4000円程度高くかかる計算結果となりました。ただし、対面診療では病院までの交通費がかかる場合もあり、ここまでの費用差が生まれないこともあります。
オンライン診療は、さまざまなメリットがある一方、医療機関によってサービスの内容が異なり、追加費用が重なると請求金額が高額になる場合があります。対面診療との適切な使い分けや、普段から複数のオンライン診療サービスを比較して自分に合いそうなサービスを探しておくといった工夫が大切になるでしょう。
厚生労働省 オンライン診療について執筆者 : 掛川夏2級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種