そして、帰宅するなり、夫に衝撃的なことを告げられます…。誰だって、不倫を告げられたうえに、
離婚まで切り出されたら、動揺してしまいますよね。
このあと、夫婦で話し合いをし、「夫が不倫相手とうまく別れるまで待つ」という結論に至ります。夫はそそくさと寝室に向かいますが、彩乃は眠れぬ夜を過ごします。
そして、ガマンできずに夫のスマホをチェック。すると、写真フォルダーに夫と見覚えのある女性が2人で写っていたのです。なんと、相手は、娘が通う
保育園の
保育士だったのです…。
深夜に発覚した、夫の不倫相手
深夜のリビング。沈黙に私の鼻を啜る音だけが虚しく響き渡るも、その涙に寄り添う“誰か”はいなかった。
夫の不倫、しかも相手は子どもたちが通う保育園の先生……。その事実に衝撃を受けた上で、不倫相手をさもまともな様に扱って庇う夫の姿に、私はもはや怒りの矛先さえ見失っていた。
「彼女は何も悪くないし、俺は彼女が好きだ」
「あの子はそんな子じゃないよ。良い子なんだよ」
ヤケ酒を再開して記憶や感情を誤魔化そうとすればするほど、夫からの告白が思い起こされては一言一言が胸を鋭く突いてきた。痛みを誤魔化そうと、お酒を理由に結婚指輪を外して壁に投げつけたり、夫の写る写真を勢いよく伏せたりしてみた。けれど、荒っぽい行動をしている自分に嫌悪感を抱いては虚しさが募るばかりで、それがさらに涙を流させた。枯れ果てるほどの涙を流し、自暴自棄に当たり散らしたのに一向に眠ることはできなかった。
夫を問い詰めると、不倫相手を擁護するようなことばかり言います。身近な相手と不倫をした挙句、家族よりも彼女を大切だと言うなんて…。あまりにも身勝手な夫の言い分に、彩乃は絶望します。
彩乃は眠れないまま、朝を迎えます。いつもの笑顔で朝食を食べる子どもたちとは対照的に、夫婦の間には、重苦しい空気が流れていました。
彩乃はたまらず、子どものいないところで、「妻と不倫相手、どっちを取るの?」と聞きます。すると、夫は「不倫相手」と、答えたのです…。
妻の深い悲しみと、激しい怒り
「分かった!ならもう、全部言ってくるね?保育園に言ってくるから!」
込み上げる涙を堪えながら、怒りに任せて吐きつけた言葉。必死の思いにも夫は依然としてこちらに目もくれず、ゆっくりコーヒーを口に運ぶ。そして深いため息をひとつ吐いて答える。
「バレる覚悟で浮気したから、いいよ。別に」
夫の目や声色が、私に対する鬱陶しさを滲ませていた。夫との熱量の違いにやるせなさが募った私は、力無く子どもを送りに保育園へと向かった。
「ねぇー、きょうはなんで、じてんしゃのらないのー?」
「えっ?……ママ今日ちょっと、歩きたい気分なんだ!」
夫から吐かれた冷たい言葉と態度に、私は心底疲れてしまった。
「……君と別れる」
ならいっそ、離婚してしまおうか……。そんな考えさえ頭を過った。でもそうしたら、今目の前のこの子たちはどうなるんだろう?淋しい思いはさせたくない。子どもたちには父親が必要。そのためなら、多少私が傷ついたって……。
ズキズキと痛む心は、子どもたちの幸せを願う気持ちと私の傷つきが葛藤した、複雑な感情で満ちていた。
長年連れ添った妻を、簡単に切り捨てようとする夫…。彩乃は、一夜にして「離婚したくない」という思いから「離婚したほうがいいのかも」と、ゆれ動きます。
なぜ、不倫をされた側がこれほどまでに傷つき、消耗しなければいけないのでしょう?夫は反省する素振りを見せず、「別れることができずに困っている」と、被害者ぶります。さらに、不倫相手を擁護する発言ばかり。これでは、夫婦としての信頼を完全にうしなってしまいますね…。
このあと、本作では妻側の大逆転劇が描かれています。不倫相手は、保育園を辞めたうえに、あっさりと夫と別れます。不倫相手に振られた夫は妻にすがりますが、妻は離婚をつきつけたのです。
母として、女性として、葛藤しながらも子どもと自身の幸せのため、強くあろうとする姿にエールを送りたくなる作品です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)