AIの進化により、
ホテルやカーシェアサービスなどこれまで人の手を中心に運営されてきた業界でAIが使われるようになってきています。こうした事例について、ニュース
メディアのCNBCが伝えました。
The AI 'algorithmic audit' could be coming to hotel room checkout
https://www.cnbc.com/2025/08/03/ai-audit-coming-for-hotel-room-checkout-travel-costs.html

UVeye lands multimillion-dollar deal with Hertz to automate US fleet inspections | Ctech
https://www.calcalistech.com/ctechnews/article/r1gwjltcjl
"Guests Fined $500 for Misusing Hotel Hairdryer": AI Scans Could Soon Monitor Every Move You Make In Your Room - View from the Wing
https://viewfromthewing.com/guests-fined-500-for-misusing-hotel-hairdryer-ai-scans-could-soon-monitor-every-move-you-make-in-your-room/
レンタカーやカーシェアリングなどのサービスを提供するHertzは、「車両用MRI」と呼ばれるAIを組み込んだスキャンシステムを使い、車に付いた小さな傷や
タイヤの摩耗など見つけにくい損傷を検出して車を監視しようとしています。
車両用MRIは、車両が
カメラとセンサーを備えたトンネルを通過することで貸出前と貸出後の差異が明らかになり、仮に過度な損傷があった場合は利用者に修理費を請求するという仕組みです。スキャンから請求書の発行までは全て自動で行われるため、人間の負担が減ることが期待されます。
Hertzの車両用MRIは、2025年末までに複数の空港へ配備される予定。Hertzは「人の手による検査には一貫性と客観性、透明性がなく、別の人が付けた傷に対して請求されることがあります。一方、デジタル車両検査はそのようなことがないという安心感を与えます」と述べ、その特性をアピールしました。すでに配備済みのシステムで50万台ほどが検査されており、そのうち損傷が認められたのは3%未満で、
スキャナーを配備したおかげで車が傷つくことも減ったそうです。

車両用MRIは
便利に思えるシステムですが、「顧客に不信感を与えることになる」との指摘もあります。
ウェイクフォレスト大学のシャノン・
マッキーン氏は「人間の判断では損耗として見逃されてきたものが、
アルゴリズムにより請求されるかもしれません。このように、これまで見過ごされてきた損失を特定、分類、収益化するためにAIを導入する流れを、私は『
アルゴリズム監査』と呼んでいます」と指摘し、他にもいくつかの企業で同様の業務効率化が行われていると述べました。
レンタカーと似たような仕組みを導入しているのが
ホテルです。
ホテルを専門にコンサル
タント業務を行うジョーダン・ホランダー氏によると、一部の
ホテルではAI搭載センサーを使って空気の質を監視し、客室内でこっそり
喫煙した顧客を特定する仕組みを導入しているとのこと。

ホランダー氏は「このような仕組みは人間のアシス
タントとして使われ、最終判断は人間に任されています。
レンタカーのように請求まで自動化しているわけではありませんが、同じ方向に向かっていることは明らかです。このような仕組みは誤作動を起こす可能性があります」と指摘。「請求をしたときに、なぜ、どのように
喫煙を検知したのかを明確化しないと、
ホテルと顧客との関係は完全に損なわれます」と警告しました。