美食の街・東京の進化におくれを取ることなく、新しき名店を味方につけて、2025年後半戦も“美味しく”駆け抜けたい。
1.『すきやばし次郎』で11年。江戸前を継承する新・名店が誕生
『日本橋 川口』@新日本橋
2025/3/21 OPEN

カウンター上にあしらわれた深緑色の暖簾は、鮨店が屋台から始まったという
歴史にちなんでのもの。カウンター奥の
収納は、格子状の引き戸が特徴的なアンティークの近江箪笥。モダンな印象の照明と不思議と調和している
名工が手掛けた数寄屋建築の空間で、稀代の職人の系譜に連なる味を噛みしめる
東京を、否、日本を代表する江戸前鮨店としてあまりに有名な『すきやばし次郎』生え抜きの職人が、満を持して自身の店『日本橋 川口』を構えた。
端正な握りが示す江戸前の矜持がここに

川口さんと、妻で女将を務める
ホリーさん。
ホリーさんは名門演劇学校を経て、金融界で活躍したのち、日本に移住。これまでのキャリアで培われた高いコミュニケーションスキルが、店での温かいもてなしに生かされている
店主である川口雄大さんは、ハワイの大学を卒業後、江戸前鮨の世界に憧れて『すきやばし次郎』へ。
黄綬褒章や「現代の名工」の栄誉にも輝いた師匠・小野二郎氏と長男・小野禎一氏のもとで、実に11年以上にわたり鮨職人の心構えと、江戸前鮨の技術とを身につけた。

「まこがれい」は握りの序盤に登場する白身のひとつ
様子がいい、流麗なフォルムの握りは「側面をびしっと締めるのが『すきやばし次郎』の伝統です」と、川口さん。
そして素材を吟味し、手をかけた鮨種と同じくらいに、酢飯が肝要だ。五ツ星お米マイスターの小池理雄さんがブレンドした米を選んでいる。
羽釜で硬めに炊いて米酢を合わせ、すっきりとした酸味を活かした白シャリは“人肌”で。その温度こそが米の甘みを引き立て、鮨種の旨みとの調和を生む。

まぐろは「赤身」「中とろ」「大とろ」と続けて供される。
修業先同様、名店御用達のまぐろ仲卸として知られる『フジタ水産』藤田浩毅さんが川口さんのために見立てる。

江戸前鮨を代表する鮨種である「小肌」は4日間かけてキリッと強めに締める。

芝エビと大和芋をたっぷりと使い、じっくりと焼かれた「たまご」はさながら
デザート。握りはすべて、おまかせコース(¥33,000)の一例。昼には、握りのみのコース(¥24,200)も
鮨は師匠譲りを貫きつつ、つまみには江戸料理を盛り込む、ワインは日本ワインを取りそろえるなど、自身の色もちりばめて。熱視線を集める新鋭だ。

2.日本橋エリアを席巻するフレンチの“第4章”が遂に始動!
『L'appét!t(ラペティ)』@三越前
2025/6/20 PRE OPEN

figcaption廣瀬さんのご実家は小料理屋さんながら、
裏メニューとして出していた「焼き
ナポリタン」などの洋食が密かに人気だったそうで「洋食にはなじみがあります」と頼もしい/figcaption/figure
h5
温かみのあるカウンターで料理を待つ楽しさあり/h5
pbr/いまや、日本橋を代表するフレンチレストラン『La Paix』。オーナーシェフ・松本一平さんは自ら腕を振るうだけでなく、成長したスタッフたちが活躍できる場所を作ることにも力を入れている。br/br/2021年オープンの『平ちゃん』、2023年オープンの『Peace』に続くグループ最新店a href="https://gourmet-calendar.com/restaurants/52306658?utm_source=article_28890&utm_medium=referral&utm_campaign=tcw" target="_blank"『L'appét!t』/aが7月6日に
グランドオープンを迎えた。/p
h5日本生まれの洋食と、フレンチの伝統がしなやかに融合するビストロ/h5
figureimg src="https://d35omnrtvqomev.cloudfront.net/photo/article/article_part/image_path_1/687666/6cc284162760f8dbe20b2773f9f22a.jpg" alt="三越前『L"appét!t』の「豚足と豚耳、山ウドのメンチカツ」">
「豚足と豚耳、山ウドのメンチカツ」(写真は2名分)。フレンチの技法を凝らした野菜のプレートと自家製ソースとともに
今回のコンセプトは、『La Paix』の根幹であるフレンチと日本独自の「洋食」をかけあわせた、オリジナリティのあるビストロ。聞いただけでもワクワクする。
シェフに就任したのは『La Paix』に4年間在籍し、スーシェフとして松本さんを支えた廣瀬翔太郎さん。フランスでの修業経験もありこれまではフレンチ一筋ながら、新たなミッションに意欲的に取り組む。
郷土料理の「フロマージュ・ド・テット」は、山菜名人・奈潟 徹さんが採った山ウドと合わせてなじみ深いコロッケに。

figcaptionエビだしで炊いた米+アメリケーヌ仕立てのベシャメルソース+ソテーしたエビと“エビ尽くし”な「和歌山 足赤海老のドリア」/figcaption/figure
pbr/ドリアのエビは、素材の良さを活かしさっとソテーして上に盛る、など細やかな工夫がお見事。/p
figureimg src="https://d35omnrtvqomev.cloudfront.net/photo/article/article_part/image_path_1/687668/ae0e619e0e3824c23af432d9bd98c7.jpg" alt="三越前『L"appét!t』の「山利のしらす 小川農園の新
生姜のオープンサンド」">
「山利のしらす 小川農園の新生姜のオープンサンド」。下に豆腐クリーム、上には卵黄の醤油漬けを乾かしたものを削りかけて。
いずれもディナーコース¥11,000から。
レトロさと、野菜を使うイマドキ感がミックス!