途中出場で流れを変えてみせたが、相手の勢いに屈した。
セレッソ大阪のMF
香川真司は0-2で折り返した後半開始からプレー。公式戦10連勝を果たした
FC町田ゼルビアの勢いに「彼らはやれることをやった。今のチームと彼らの勢いを含めて想定していたけど、やっぱり前半の2失点が非常に大きかった」と悔しさをにじませた。
前半はベンチから試合を見守った。前半20分には主審に抗議したチームメイトに対して問答無用でイエローカードが出ると、香川は第4の
審判に考えを伝えた。新競技規則「キャプテンオンリー」が適用されたこともあり、必要以上にキャプテン以外の選手が
審判に意見することは大きなリスクになる。だが、その意図を報道陣に問われた香川は「あまり
メディアの前で言いたくないけど……」と遠慮しながらも本音を語る。
「もちろんキャプテンが話さなきゃいけないところはあるけど、試合でコミュニケーションは絶対に必要。あのシーンに思うことはあった。すぐイエローを出してしまうとそれが基準になる。選手も感情的な部分もあるので、それをコントロールするのも
審判の役目だし、もちろんルールではキャプテンが話さなきゃいけないけど、きっとヨーロッパでそんなことしたら全員が退場になる。それは
審判にも正直に言いました。あのイエローが基準になるんでしょうけど、すぐイエローを出すことはどうなのかなと思って」
前節には王者・
ヴィッセル神戸も破った町田との対戦に、苦戦を強いられた。C大阪は得点取り消しの判定に助けられながらも流れを掴み切れず、前半21分、42分と2失点。ベンチスタートの香川は劣勢の中で後半からピッチに立った。
「個人的には一回頭をリセットにして、もう一回0-0の気持ちで引きずらずに1点を返せば何があるかわからないというのがあった」。トップ下に配置された香川は、狭いエリアでボールを収めて攻撃を円滑化。明らかにC大阪に流れを引き寄せてみせたが、1点が遠かった。
後半33分にダメ押しの3失点目を食らった。「後半10分、15分で1点返せるチャンスはあったけど、それを返せないのも含めておれたちの実力」(香川)。フィジカルの強い町田という相性の悪さを相殺できず、最後までタイトに圧し切られた。
次節以降も町田と同様に強度の高い戦いをする神戸、
サンフレッチェ広島との戦いが続く。「チームとして次の週で同じことを繰り返さないことが大事。この敗戦を受け入れてやっていくしかない」。町田戦で浮かんだ課題を糧にして、次節以降の白星を狙うつもりだ。
(取材・文 石川祐介)