イギリス・
ニューカッスル大学で考古学を専攻する留学生が、初めての発掘調査を開始してわずか90分以内に「宗教的な儀式に使われていた可能性がある珍しい9世紀の遺物」を発見しました。
Northumberland gold - Press
Office - Newcastle University
https://www.ncl.ac.uk/press/articles/latest/2025/08/northumberlandgold/

'I was really geeking out over it!' Archaeology student strikes medieval gold in first dig | Live Science
https://www.livescience.com/archaeology/archaeology-student-finds-rare-ninth-century-gold-within-the-first-90-minutes-of-her-first-excavationアメリカ出身であり
ニューカッスル大学で考古学を専攻するヤラ・
ソウザ氏は、2025年7月にイン
グランドのノー
サンバーランド州リーズデイルで行われた発掘調査に参加しました。
この発掘調査は、2021年に同じ場所で金製の工芸品が発見されたことを受けたものでした。
ソウザ氏は
ニューカッスル大学の同級生を含むチームの一員として、ノース・イースト博物館の考古学者らと協力して発掘に取り組んだとのこと。
発掘調査が行われた地点は、
スコットランドのエディンバラとイン
グランドのヨークを結ぶローマ時代の街道「Dere Street(デア・ストリート)」に近い場所です。この街道は、
スコットランドに物資を送る上で重要な役割を果たしており、ローマ帝国の滅亡後も長く使用され続けたことが知られています。
そして発掘開始からわずか90分以内に、
ソウザ氏は9世紀のものと思われる金製の工芸品を発見しました。以下の写真に写っているのが、今回
ソウザ氏が発見した9世紀の遺物です。一方に装飾の付いたピンのような形状で、大きさは約4cmほど。2021年に発見されたものと類似していますが、今回発見されたものの方が少し大きいそうです。
ソウザ氏は、「初めての発掘でこんなに早く何かを発見できるなんて信じられませんでした」「1000年以上も見つからなかったものを発見したことは本当に驚きでした。私は本当に興奮していました!」と当時の心境を語っています。
当時から金は高級品で、
エリート層のみが使用していました。また、デア・ストリートはジェドバラとヘクサムという2つの宗教的な中心地を結んでいたことから、2021年に発見されたものと今回発見された遺物は、いずれも宗教的または儀式的な用途があったのではないかと考えられています。
発見した遺物を掲げる
ソウザ氏
ニューカッスル大学の考古学教授であり
ソウザ氏の指導教官を務めるジェームズ・ギャラード氏は、「これは、非常に優れたエキサイティングな発見であり、ヤラが考古学者としてのキャリアの初期段階でこの発見をしたことを、大変うれしく思っています。デア・ストリートはローマ時代以降も主要な道路として機能し続けたことが知られており、今回の発見から高位の人々がこの道路を利用していたことが判明しました。この2つの遺物が、意図的に埋められた可能性もあります」とコメントしました。
2つの遺物は、さらに詳細な分析が行われた後、
ニューカッスル大学が運営するグレート・ノース博物館ハンコックで展示される予定となっています。