by Phil Mistry / PHIL FOTO
ドナルド・トランプ大統領が、イランの核施設に対する
アメリカ軍の攻撃を発表した直後、同氏が所有するSNS「Truth Social」が大規模な障害に見舞われました。当初、この障害は、トランプ氏が投稿した「イランの核施設への攻撃成功を伝えるメッセージ」へのアクセス集中が原因と見られていましたが、イランと連携するハッカーグループがTruth Socialへのサイバー攻撃の犯行声明を出したと報じられています。
Cyberattack of Donald Trump's Truth Social linked to Iranian hackers
https://thehill.com/policy/technology/5364264-iran-hackers-target-truth-social/
Iranian-Aligned Hackers Attack Trump's Truth Social: Report
https://www.mediaite.com/media/news/iranian-aligned-hackers-claim-responsibility-for-attack-on-trumps-truth-social-platform/
Truth Socialはトランプ大統領が2021年に立ち上げたSNSです。
ドナルド・トランプが新ソーシャル
メディア「TRUTH Social」を発表 - GIGAZINE

2025年6月21日19時46分頃、トランプ大統領はTruth Socialに、
アメリカがイランの核施設を攻撃したと報告しました。投稿の中でトランプ氏は、「
アメリカがイスラエルの対イラン戦争に参戦した」と述べ、イランにある3つの核関連施設に対して攻撃を行ったことを発表しました。
さらに、「すべての飛行機は現在イラン領空外にいる。主要な拠点には、大量の爆弾が投下された」「すべての飛行機は無事に帰還中である」と続け、「偉大な
アメリカの戦士たち、おめでとう。これを成し遂げられる軍隊は世界に他にない。今こそ
平和の時だ!」と述べました。

この投稿の直後である同日20時頃から、Truth Socialは大規模な障害に見舞われました。Truth Socialにアクセスしようとしたユーザーからは、「Network failed」「Please try again.」といったエラーメッセージが表示されたという報告がX(旧Twitter)にも挙がっています。
サービスの障害を監視するウェブサイト・DownDetectorでは、この時間帯に障害報告が急増。さらに、インターネットの接続性を監視する組織であるNetBlocksも、「21時前頃から、Truth Socialが世界規模の接続障害を起こしている」と発表し、国レベルでのインターネット遮断やフィルタリングとは無関係に発生していると指摘しました。
当初、トランプ氏の投稿によるアクセス急増でAPIが混雑したことが原因ではないかとの見方もありましたが、この障害は単なるアクセス集中ではなく、サイバー攻撃によるものであることが後に明らかになりました。
非営利
シンクタンクのCenter for Internet Security(CIS)の広報担当者は、イランと連携するサイバー攻撃グループである「313 Team」が、Truth Socialに対する
DDoS攻撃の犯行声明を出したことを確認したと報告しています。
この313 Teamは、親ロシア派や親パレスチナ派の組織とも連携するより大きなハクティビスト
ネットワークの一部であり、イスラエルやその同盟国の公共インフラ、政府ウェブサイト、テクノロジー企業を混乱させることを目的としています。
今回の攻撃は、イランとイスラエルと
アメリカの間で軍事的な緊張が高まる中で発生しました。イスラエルによるイランの核関連施設への攻撃以降、報復の連鎖が続いており、
アメリカの国土安全保障省(DHS)は「イラン政府関連のサイバー攻撃者が
アメリカを標的にする可能性がある」と警告しており、CISも同様に「
アメリカがイランを攻撃したり、イスラエルの軍事作戦を公然と支援したりすれば、サイバー攻撃の可能性が高まる」と指摘していました。313 Teamの犯行声明が本当であれば、この指摘が現実になってしまったといえます。