日本代表FW町野修斗(ホルシュタイン・キール)は2023年3月の
コロンビア戦以来2年3か月ぶりの先発出場。1トップの位置でポストプレーを担って攻撃を前進させながら、1ゴール2アシストという結果で生き残りへのアピールに成功した。
22年夏の
E-1選手権以来3年ぶりのゴールを奪ったのは後半13分だった。自身のポストプレーからMF
久保建英にパスを落とすと、鋭い裏抜けでトリッキーなループパスに反応。背後の頭上からボールが落ちてくるという難しい軌道だったが、落ち着いたワンタッチシュートでGKのいないコースに蹴り込んだ。
「常にあのようなシーンでは、狭いスペースだったけど裏は狙っていた。(久保は)技術あるのも知っているので走れば出てくるというなかで、本当に素晴らしいボールをくれたのでしっかり枠に飛ばすことだけを考えていた」。ブンデスリーガで今季11ゴール。ドイツの地で磨いた得点力を代表の舞台でも発揮し、出身地の三重県伊賀市にちなんだ恒例の“忍者ポーズ”で喜びを表現した。
前回の
カタールW杯メンバーながら出場なしに終わった町野は、第2次森保ジャ
パンでは23年3月の初陣シリーズに参加した後、約2年間にわたって招集外。FW陣では
カタールW杯を共に過ごしたエースFW
上田綺世が盤石の地位を固め、FW
小川航基ら新戦力の台頭も進むなか、23年夏に飛び込んだドイツの地で鍛錬を重ね、再挑戦の機会を待っていた。
復帰した前回3月シリーズは追加招集の立場。バーレーン戦の後半41分から途中出場したが、続くサウジアラビア戦で出番がなく、アピールには至らなかった。だが、今回は主力選手が招集外となったなか、当初発表のメンバーリストに選出。オーストラリア戦での途中出場を経て、インドネシア戦で先発のチャンスを掴むと、しっかりと結果を残してみせた。
この日は身体を張ったポストプレーに加え、逆足の左足クロスでもアシストを記録。上田や小川とは異なるストロングポイントも発揮しており、1年後の本大会に向けて攻撃パターンの拡大に取り組みたい森保ジャ
パンにおいて、9月シリーズ以降の生き残りにも期待を感じさせるパフォーマンスとなった。
それでも町野に満足はなかった。「インドネシアレベルというか、アジアのレベルでは圧倒しないといけない。今日はそれができたので先発した身としては満足。でも個人に
フォーカスするともう少し点を取れたし、2、3点行きたかった」。ここからはW杯出場国との親善試合がスタート。9月には22年9月に挫折を味わった
アメリカとの対戦も控えるなか、まずは来季、自チームでのアピールを続けていく構えだ。
(取材・文 竹内達也)