U-16日本代表がU-16インターナショナルドリームカップ初戦でU-16
コロンビア代表を1-0で撃破。個々の能力が高く、球際で足が伸びてくるような相手に思うようなプレーができなかったという選手も多い中、アンカーのMF
岩土そら(鹿島ユース)が存在感のある動きを見せた。
前半は2CBが開いてビルドアップしてくるコロンビアにズルズルと押し込まれる時間帯もあった。岩土も相手に蹴らせて取る判断を早くしなければならなかったと反省。加えて、チーム全体的に球際で競り負けるシーンも増えていたが、負けず嫌いで「引くより、行った方が良い」という背番号7は中盤の底の位置で厳しいチェックを見せるなど、奪いどころの一つになっていた印象だ。
「(登録171cm、61kgで特別なサイズはないが、)自分の武器だと思っているんで、アグレッシブに行くところは深く行って、自分のところで『取ってやろう』っていう意識はありました。(相手も力強く)やり辛さはあったんですけど、自分も球際は強く行くタイプなんで、どちらかというと自分的にはやりやすかったと思います」と岩土。そして、最も自信を持つ左足からの大きな展開やPAへのループパスを通し、自ら相手のマークを外して強烈な左足シュートも放った。
前半、チーム唯一の枠内シュートだったが、岩土は「あのシュートは、ああいうの決めて行きたかったなと思います。自分は今、U-16は2回経験させてもらっていて、まだまだ継続的に選ばれているわけでもないんで、数字をしっかり残してやっていかないとなと思います」。アンカーのポジションでもアシスト、ゴールを記録するチャンスはあるという考え。「この大会でアシストかゴールは狙っていきたい」と誓っていた。
岩土は昇格した鹿島ユースで1年目から左SBのレギュラー。まずは試合に出たいという気持ちが強く、「サイドバックはサイドバックで奥が深くて楽しいですし、クロスとか左足の持ち足はどちらかというと出しやすいんで、自分的には楽しくできている」。鹿島OBの元日本代表DF内田篤人の動画を見て、攻撃参加のタイミングを意識。ボランチでは同系統の日本代表MF遠藤航のボールを取りに行くタイミングを「勉強させてもらっています」。“日本代表の先輩たち”のプレーから吸収し、自身の成長に結びつけている。
鹿島ユースの先輩で、U-17日本代表のFW吉田湊海がU17アジアカップ(4月)で3得点をマークし、U-17ワールドカップ出場権獲得に貢献。岩土は「間近で見てる分、(吉田)湊海とかも凄い努力してるのが寮とかで分かるんで、自分も負けてられないなって思います。湊海とか毎朝、自主的に朝練とかやっぱり凄く行っているんで、自分も最近、そういうところを真似してやって、あと筋トレとかも結構やったりしています」という。朝練でコーンドリブルやリフティング。年代別日本代表として世界と戦う先輩たちに負けない努力によって、自分もU-17ワールドカップの挑戦権を掴み取るつもりだ。
「まず来年、U-17ワールドカップのメンバーには選ばれていきたいなと思っています」。そのためにも今回のU-16インターナショナルドリームカップでアピール。コートジボワール、フランスとの残り2試合、チームの勝利に貢献し、個人としても結果を残して大会を終える。
5日は笑顔も見せながらトレーニングしていた
(取材・文 吉田太郎)