そういえば幼いころ、ザーサイは大人の食べ物だった。大人の
おつまみであって子どもは子どもらしい違うおかずとともにご飯を食べていた。しかし私は幼いころからザーサイにかぎらず、塩辛やえいひれなどつまみ的なしょっぱいものが大好きだったので、よく父にもらって食べるのが楽しみだった。

〈絶賛トレラン中! 頂上紅葉の看板が。〉
そんなザーサイを最近は
調味料として使っている。うちの冷蔵庫にはたいてい、
豆腐が入っていてよく食べるのだが、しょうゆが続くとちょっと飽きる。
また、急に人が来たときに
おつまみとして出すにはなんだかものたりない気がする。そんなときにザーサイを
豆腐にのせてごま油をひとたらしすれば、ちょっと居酒屋風の
おつまみの完成だ。

〈この日は真鯛に刻んだザーサイをのっけて、蒸してみた。〉
ザーサイ、それはもはや万能調味料
ほかにも淡泊な白身魚にザーサイを合わせて蒸してみたり、セロリと合わせてみたり、ザーサイはさまざまな食材と相性がいいことに気づくとザーサイは冷蔵庫になくてはならない「
調味料」になっていった。
基本的なレギュラーメンバーの
調味料を増やすのは、使いこなせる自信もないし冷蔵庫の場所もとる。しかし、ザーサイならそのまま食べてもおいしい
調味料と考えれば、あって困るものでもないのでは?

〈トレラン中に、素敵なお花を発見! 名前はわからず……。〉
ほかにはどんな食材と合うだろうか。
サラダに入れてもおいしそうだし、中華風の
サンドイッチを作るのもおいしそう。想像はどんどんふくらむばかり。もうしばらく、私のザーサイ探求は続きそうだ。

PROFILE
井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年、栃木県生まれ。2015年「第40回
ホリプロタレントスカウトキャラバン」を経て芸能界入り。「おはスタ」「新婚さんいらっしゃい!」など、バラエティ番組で見せる明るいキャラクターで人気を博す。NHK大河ドラマ「
光る君へ」に出演。2024年5月に『
井上咲楽のおまもりごはん』、11月に『じんせい手帖』を出版。「発酵食品ソムリエ」
資格、「食品衛生責任者」の
資格も持つ。