頭は切れるのに人間関係に難アリな警察署勤務の女ギークたちが、週末の井戸端会議で事件解決をスーパーアシストしてしまうフジテレビ系ドラマ『ギークス〜警察署の変人たち〜』(7月4日スタート、毎週木曜22:00〜)。「GEEK(ギーク)」とは、好奇心旺盛であり、卓越した知識や技術を持っているのに、人間関係を苦手としている人たちのことで、言うなれば“賢いオタク”だ。
そんな女ギークたちを演じる松岡茉優、田中みな実、滝沢カレンが取材に応じ、互いの印象や関係性などについて語った。
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(左から)田中みな実、松岡茉優、滝沢カレン (C)フジテレビ
○撮休の日に3人でご飯、変装が即バレ
――お互いの最初の印象と、今回の作品で新たに知った魅力を教えてください。
松岡:田中みな実さんのおすすめするグッズはもう5〜6年前からチェックして、お会いすることがあったら「使ってます!」って言おうと思っていたアイテムは1個や2個じゃないくらいです。今回ご一緒させていただいて「使ってます!」と言ったら、新たなるおすすめアイテムを丁寧に教えてくださって。みな実さんは常に前に進んでるんだなと思いました。日々いろいろなお話をしていく中で“田中みな実さん”という美しい陶器の中にすごくかわいらしい無垢な少女がいると感じています。
滝沢さんはバラエティでチラッとお目にかかったことがあったんですけど、今回ご一緒させていただいて、本当にウソがなくて素直な人だと思いました。監督の言葉や、私たちがアドリブで出したものとかを、まっすぐに受け止めて投げ返してくださる。お芝居をしていて、とても新鮮で楽しいです。
滝沢:ありがとう(笑)
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(C)フジテレビ
田中:毎日撮影で会っているのに、撮休の日に3人でご飯に行ったりするほど仲良くさせていただいてます。電車に乗って、ランチしに行ったこともあったね。
松岡:はい、みな実さんがすぐに街の方に気がつかれて、声をかけられていました。
田中:いろんな変装をした人たちの集まりが違和感ありまくりだったんだよ、きっと(笑)。茉優の印象だよね。うーん、プライベートの感じが全く想像できない人。たくさんの作品に出てらっしゃって、お芝居に対してすごくストイックな方なんだろうなとこちらも覚悟して現場入りしたら、初日に「みんな何て呼び合いますか?」「私はまゆちんって呼ばれたいです」って照れながらお願いされて、キュンとしちゃいました。寝ている姿なんて、もう子どもみたいに愛らしいんですよ(笑)。その一方で超がつくほど気遣いの人。作品のこと、現場の状況を隅々まで把握して私たちが芝居しやすいように環境を整えてくれたり、最年少の茉優におんぶに抱っこです。
カレンちゃんとは『グータンヌーボ2』(カンテレ)のレギュラーでご一緒していたのですが、そのときは、隔週の数時間、収録でパッと集まって、終ったら「おつかれさまでした」解散!というバラエティ番組ならではの距離感でした。今はほとんど毎日顔を合わせて、空き時間もずっと一緒にいて、当時は気付けなかった彼女の魅力に日に日にどっぷりハマっています。会えば会うほど好きになる、クセになる人。茉優も言ってたけど、とことんウソがない人ですね。
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(C)フジテレビ
○滝沢カレン、超秘密主義で何にも言わない人だった
滝沢:皆様の想像以上にこの現場はすごくて、誰と目が合っても、本当に温かい人しか集まってないんですね。その中で、この2人と一番会うんです。今まで私はテレビのバラエティとかモデルとかしてきて、こういう演劇界に入ってきて、怒られたらどうしようと思って、ただただ勝手に自分がヒヤヒヤしてたんですけど、松岡さんは最初の日の挨拶から、すごく深々とお辞儀して「松岡茉優です。お願いします」とすごく優しく接してくれました。次の日からもずっと優しくて、私がちょっと悩みを言うと、「こういうのがいいよ」と寝汗に効くスプレーとかをくれて、ビックリしました。他人の寝る時間って、自分とは関係ないのに、そこまでに一緒になって考えてくれるんだと思って。
お芝居でも、酔っ払いのシーンがあるんですけど、そこで「どうやったらいいですか?」と質問したら、「酔っ払いの人は自分を酔っ払いだと思わないから、“酔っ払ってない!”って演技すればいいんだよ」って言われて。そんなこと、自分で何時間考えても絶対出てこないじゃないですか。その後も「やりにくくない?」とか、「私こうした方がいい?」とか全部言ってくれるんですよ。「そんな女優さんいるんだ!」と思って。だから女優界がみんな好きになりました。
松岡:思わぬところで貢献してしまいました(笑)
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(C)フジテレビ
滝沢:みな実さんは初めて『グータンヌーボ2』で会った時は、私が超秘密主義で何にも言わない人だから、ずっと壁を作っちゃったんです。
田中:そういう番組じゃなかったんだけどね(笑)
滝沢:でも今回会ってから、勝手に自分の壁がなくなってて。それはみな実さんが何度も何度も話しかけてくれるからだと思うんですけど、それが自分にとってすごく心地いいなと思ったんです。そしたらどんどん自分も壁をなくして、今では本当のお姉さんみたいな感じで、みな実さんが何か言ったら「あ、そうなんだ」と思うし、面白くて。もちろん、かわいいとかきれいとかは皆さんが知ってることだと思うんですけど、私は人間力がすごいと思うんです。ちょっと人の前を通るときに絶対腰をかがめる感じとか、芸能界にいるみな実さんじゃなくて、人間としてのみな実さんがすごく好きになっています。
――尊敬できる存在なんですね。
滝沢:尊敬できるっていうか…
松岡&田中:違うんだ(笑)
滝沢:ごめんなさい(笑)。ずっと一緒にいたいなと思う2人です。
●役柄と共通するリアルでの関係性
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(C)フジテレビ
――3人のシーンの撮影の様子はいかがですか?
松岡:初日明けて3日間ぐらいずっと3人での会話が続くところを撮影していたんですけど、そのおかげで、合間にたくさんお話をさせていただいて。最初から仲の良さが出てくるシーンをずっと撮るというのは、大変ではあったけれど、3人のペースが初日につかめたことがうれしかったです。むしろロケで2人に会えない日が続くと寂しいくらいです。
田中:3人でのシーンは、長めの掛け合いが多いけど、助け合ってチームプレーで乗り切っています。居酒屋での女子会のシーンは、それぞれが忖度なく自分ファーストで飲んだり食べたりしゃべったりする様子を面白がっていただけたら。
松岡:干渉しないのがいいですよね。
田中:私たち3人のリアルな関係性にも、通じるところがあるのかなと思ったりして。お互いそんなに干渉しないけど、思い合っている……というかやっているので。
松岡:話してくれるならもちろん聞くけれど、話さないことまで聞かない感じ。お互いに家族構成とか、全然知らないですもんね。
田中:居心地がいいです。
滝沢:3人でいる時は、(自身が演じる)基山が一番年下なので、2人の意見を受け止めるんです。自分が意見して「違うよ」って言われたら、それはそれでちょっとムッとなってそうなんだけど、ちゃんと意見として取り入れるのは、たぶんこの2人の言葉だけなのかなって思ってます。
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(C)フジテレビ
○田中みな実、監督から「色気が過ぎる」「おばちゃんっぽく」と言われ…
――松岡さんの演じる西条はどんな役柄ですか?
松岡:ジクソーパズルが趣味で、休日はずっとやっています。美術さんが作ってくれた、カエルグッズが好きというサブ設定もあって、家の中はパズルとカエルグッズであふれているんですけど、家での仕事とは違う少しほっとした姿は大切に演じています。皆さんも仕事から帰ったら、外では見せない顔があると思うので、「仕事の顔と別だな」っていう様子を観察してもらえたらうれしいです。
――田中さんは、本読みの際に監督から「色気が過ぎる」と言われたということですが。
松岡:本読みを聞いて「恋しちゃうかも」と思いました。
滝沢:美人なのにしゃべりやすいんですよ。
松岡:だから好きになっちゃう。
田中:監督に「おばちゃんっぽくやってみますか?」とご提案いただいたのですが、35歳という年齢を自分も経験してきて、決しておばちゃんではないと感じてしまって。おばちゃんっぽすぎてもリアルじゃない、けど年上感は出したい、色気は出したくない。私なりの落としどころを見つけたつもりなので、放送でぜひご確認ください。
――滝沢さんは、ご自身の役柄をどう見ていますか?
滝沢:基山という名前なんですけど、本当にびっくりするぐらいしっかり者です。それと、この中で一番って言ったら2人に申し訳ないけど、一番素直かなと思います。素直っていいこともあるけど悪いこともあるじゃないですか。頭にポンと浮かんだのをすぐ言葉にして傷つけてきた人もいるだろうなと思ったんです。
●意図せず傷つけ合うことがしんどくなった
――警察という組織の中でなるべく効率的に、ドライに生き抜こうと振るまう「省エネ3人組」ということですが、ご自身が効率的・合理的に生きてるなと思うところはありますか?
田中:私は人間関係を削ぎ落として生きている自覚があります。人付き合いは楽しいことももちろんあると思うんですけど、時に煩わしく、意図せず誰かと傷つけてしまうことや傷つけられることもあって…。もう、そういうのがしんどくなっちゃいました。なので、プライベートはいたってシンプルに。“これからも、ずっと関わっていたい”と思える人たちと時々会って笑えたら十分なんです。
――持っているものもミニマムなのですか?
田中:少ないわけではないけど、全てきちんと収納されています。何でも一つお迎えしたら、一つ手放すをマイルールにしているから、秩序が保たれているのだと思います。結果として物が増えないから、我が家は常に整頓されています。
松岡:西条さんたちの“省エネ”は、例えるなら「使ってないときは電気を消しましょうね」の省エネではなくて、なるべくスムーズにエネルギーを使って、総合的使用量を下げましょう、というものなので、少ないエネルギーで長く走る、というのが目指しているところなのかなと。その感覚は共感できます。
――ご自身も合理的なんですね。
松岡:どちらかと言えばそうかもしれません。
田中:せっかちだよね、この3人(笑)
松岡:そう、せっかち!
滝沢:私はこの中で一番プライベートが……あ、でもお2人のプライベート知らなかった(笑)。私は、友達が友達を連れて来きたりしたら、一切しゃべらなくなるんです。私がしゃべったことをどこかで言っちゃうんじゃないかとか、最悪なことをするイメージを頭に浮かべちゃって何もしゃべれなくなるので。だから、自分が無理に変な会話をするよりは、静かにして聞こうっていう省エネさを持っています。
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