国境をまたいでボリビア、パラグアイにも広がるパンタナルは、野生生物の宝庫。ジャガーの生息密度は世界一とされる。
そのパンタナルで乾季のピークを前に火災が急増しており、現地マトグロソドスル(Mato Grosso do Sul)州は、向こう6か月間の非常事態宣言を発表した。
専門家らは、厳しい干ばつと、森林に農地を拡大するための焼き畑が制御不能になり、燃え広がった結果だと指摘している。
リオデジャネイロ連邦大学(Federal University of Rio de Janeiro)の衛星データによると、パンタナルでは今年すでに62万7000ヘクタールが焼失した。
パンタナルは過去最悪の火災の年とされた2020年に湿地帯の30%が被害を受けたが、今年に入ってからの火災発生件数はこの年の同時期と比べて33%も増えている。
【翻訳編集】AFPBB News
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