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「女子高生が、内田容疑者が映り込んでいた写真を無断でSNSに投稿していたことがわかり、内田容疑者らはSNSのメッセージ機能で連絡を取った。当初は因縁をつけて10万円分の電子マネーを送金させようとしたが、この受け取りに失敗したために女子高生を留萌町の道の駅まで呼び出して車に監禁。連れ回す車中で女子高生は裸にさせられ、内田容疑者が『舎弟』扱いしているA子容疑者とともにこの様子を動画撮影したことで、不同意わいせつ容疑にも問われました」(社会部事件担当デスク)
神居大橋に向かう途中で旭川市内のコンビニに立ち寄った際、女子高生は店員に助けを求めたが、悪知恵に長けた内田容疑者が「この子はおかしくなってるから取り合わないで」とごまかし、人気がない暗闇の現場まで連れ出した。「内田容疑者は調べに対し『謝罪させようと思ったが、言葉遣いが生意気で失礼な態度をとったので、その場に放置して帰ってきた。川に転落したかどうかは知らない』などと供述していますが、矛盾が多い。現場の近くでは女子高生の衣服が見つかっており、発見時の遺体は裸の状態だったため、道警は内田容疑者らが証拠隠滅のために捨てた可能性もあるとみています」(同)
内田容疑者をそこまで激昂させたSNSの投稿とは、どんなものだったのだろう。「内田容疑者は複数のSNSに自分の“盛れた”写真や動画を投稿しては悦に入っていた。化粧品会社の美容部員の経験もある内田容疑者はメイク技術も高く、さらに撮影時にはアプリで加工するので、基本的にSNSにアップされるのは“盛り盛り”のものばかり。ところがほぼ未加工の、本人的にイケてない自分が映り込んだ写真を女子高生に無断アップされた。内田容疑者は体格がよくて顔が大きいことがコンプレックスだったという話は周囲からも聞こえてくる、それを晒された逆恨みだったのかもしれません」(同)
内田容疑者は子供のころから体が大きく、中学時代はバスケットボール部でキャプテンを務めたほど。しかしその「アスリート体型」はサンロクガイ(旭川の歓楽街)の遊び人と化した「ギャル」には隠しておきたい「黒現実」だったのかもしれない。幼少時代から「リコ」の家庭環境に詳しく、高校生時代には自宅に頻繁に泊めてあげたという女性は、取材に訪れた記者にこう証言していた。「お金はあんまなかったんじゃないかな、仕事も続かない子だったし…。だから誰かに絡んでお金をとろうとしたことはあったと思う。それに被害妄想の気もあって。『ケンカ売ってやがる』とか『なんか見てきてる』とか、本当に異常な感じでしたから。強そうな子とか先輩とかには絡まないけど、腕なんて記者さんより太いよ。普通の子からしたら怖かったと思う」
ちなみに取材にあたった記者は40代の筋肉質な男性。腕の太い「リコ」にとって、「素の自分」を晒されることは許せなかったのかもしれない。しかし、腕力で到底かないそうもない「リコ」と「舎弟」に車内で蹂躙され、心霊スポットにもなっている深夜の吊り橋に連れ出された女子高生の恐怖たるや、その比ではないだろう。自分が殺めた人間の味わった恐怖。21歳と19歳の女に、その絶望感が共感できる日は訪れるのだろうか。
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取材・文/集英社オンラインニュース班