前下院議長の
ナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)氏(
民主党)や、下院外交委員会のマイケル・マコール(Michael McCaul)委員長(
共和党)から成る米議員団は、チベット亡命政府が拠点とする
インド北部ダラムサラ(Dharamsala)を訪問した。
今回の訪問は、2010年以来凍結されているチベット指導部との対話を
中国に促す法案が、米議会で可決されたことを受けたもの。
ペロシ氏は同法案について「チベットの自由という問題について、われわれは明確な考えを持ち、理解している。そのことを示す
中国政府へのメッセージ」だとし、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領が「間もなく署名する」と述べた。
チベット亡命政府のペンパ・ツェリン(Penpa Tsering)首相は、チベットの完全な独立を目指すのではなく、自治権の拡大を求める長年の「中道」政策を追求し、「対話を通じて
中国・チベット紛争を解決する」との考えを説明した。
米議員団訪問に先立ち、在
インド中国大使館は、チベット自治政府が目指しているのは分離独立だと非難。「ダライ(・ラマ)一派の反中分離主義的な性質を十分認識するよう、米国側に強く求める」と要求した。
また
中国大使館は、チベットは「古来より常に
中国の一部だ」とする従来の主張を繰り返した。
【翻訳編集】AFPBB News
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