英公共放送『
BBC』によれば、この
ウルグアイ代表MFは、母国の番組に出演した際、司会者から同僚である
韓国代表FW
ソン・フンミンの
ユニホームを求められると、「ソニーの? みんな同じように見えるから、ソニーの従弟かもしれないよ」と返答。これがアジア人に対する差別的な発言だと、猛批判を浴びた。
ベンタンクールは自身のインスタグラムのストーリーで、「起きたことについて
謝罪する。あれはひどい冗談だった」と
謝罪したが、正式な
謝罪文でなかった点やジョークで済ませようとした態度にも非難が殺到。火に油を注ぐ結果となった。
さらに問題となっているのが、トッテナムの公式
SNSに寄せられた、ベンタンクールを
人種差別主義者だとするコメントが削除されているという事実だ。
【PHOTO】EURO2024を華やかに彩る各国の美女サポーターを特集! 韓国メディア『OSEN』は6月16日、「沈黙を続けるトッテナム、コメント削除まで? ソンに
人種差別のベンタンクールへの批判・抗議→論争が大きくなる」と題した記事を掲載。次のように伝えている。
「ただ問題を回避するのでは解決策にならない。トッテナムはベンタンクールの
人種差別論議が大きくなると、批判コメントを削除しているという指摘を受けている」
同メディアはベンタンクールのコメントについて、「これはアジア人の容姿に差がないという
人種差別的な視点が現われた発言だ。南米に東洋人への差別意識がどれほど蔓延しているのかが分かる証拠なわけだ。いくら慣れていない他の人種を見れば区別しにくいとはいえ、絶対に言ってはいけない言葉だった」と糾弾。クラブの態度に疑問を呈している。
「トッテナムは立場を表明していない。いつの間にか一日が過ぎたが、相変わらず沈黙を守っている。いつものように
EURO2024やコパ・アメリカ2024など代表チームの活動をしている選手たちの写真を載せるだけだ。
ソン・フンミンが他チームのファンから
人種差別を受けた時、いち早く公式声明を上げたのとは対照的だ」
記事は「当事者である
ソン・フンミンも公式な反応を出さないだけに、トッテナムの無対応もある程度は理解できる」としたうえで、「問題はトッテナムがベンタンクールの
人種差別的発言を批判するコメントを削除しているという状況が発見されたことだ。世論統制は比べものにならない」と憤慨。
サポーターから次のようなコメントが投稿されていると紹介している。
「なぜベンタンクールの
人種差別に関連したコメントを削除し続けているのか?」
「コメントの削除をやめろ」
「
人種差別の投稿はどこにある?」
トッテナムの行為に対して、
韓国のファンからは「
ソン・フンミンはなぜこんなゴミみたいなクラブに忠実なのか」「こんなチームにいるべきか?」「答えは移籍ではないか。ゴミでしかない」といった声が上がっている。
沈黙を保っている
ソン・フンミンは、この状況をどう感じているのだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部