1年半で体重120kgから-60kg 女芸人が減量を成功させた「運命のやせ飯」
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今回はやぎゅうさんが“運命のやせ飯”と呼ぶ「オートミール」について本書より抜粋します。
◆オートミールがダイエットによいとされる理由を解説
やぎゅう:自己流の糖質制限と間違った筋トレ、チートデーにはドカ食いで自己嫌悪に陥ったり……初めてのダイエットは空回りばかりでした。そんなとき一気に風穴を開けてくれた「運命のやせ飯」が、オートミールでした。
日比野先生:オートミールはオーツ麦という穀物を加工した食品ですね。たまに「味が苦手」という人もいますが、やぎゅうさんは問題なかったですか?
やぎゅう:私はオートミール、大好きです! おいしいし、腹持ちもいい。しかもお財布にも優しい! 一日1回のオートミール食を取り入れることで、20年9月には史上最高の120kgだった体重が21年7月には70キロに。平均すると1か月5キロのペースで減量していきました。
日比野先生:10か月で50kgもの減量とはすごい! オートミールは、食物繊維やミネラルが豊富で血糖値のコントロールにも最適なんです。血糖値は、食事から糖分を摂取すると上がりますが、この値を下げるためにすい臓からインスリンというホルモンが分泌されます。
しかし血糖値が急激に上がると、それを下げようとインスリンも大量に分泌されますが、過剰に分泌されたインスリンが糖を脂肪として溜め込んでしまうのです。
やぎゅう:急に上がった血糖値を急いで下げようと、インスリンがドバッと出てしまうのか。過度な糖質制限はNGだけど、糖質に偏りすぎて食物繊維が不足するとやっぱりダイエットにはよくないんですね。
日比野先生:はい。その点、オートミールは食物繊維が豊富なので糖質の吸収も穏やか、つまり血糖値をゆるやかに上げてくれるんです。オートミールには糖質も含まれていますが、1食(30グラム)あたりの糖質量は白ご飯の1/3程度。カロリーも白米一人前(100グラム)あたりの半分ほどですね。
過度な糖質制限はおすすめできませんが、オートミールで適度に糖質を取り入れつつ、血糖値コントロールをするのは健康にもダイエットにも有効です。
◆腸内環境を整えることで食べ過ぎを防ぐ
やぎゅう:オートミールメインの食事法は理にかなってたんですね。オートミールにほうれん草や小松菜など青野菜やキノコ類を入れた雑炊が徐々に定番になっていきました。夜ご飯には野菜炒めや刺し身、鶏胸肉、キムチ、納豆も取り入れて食生活全体を見直していきました。
日比野先生:小松菜などに含まれるβ‐カロテンは抗酸化作用も期待できますし、納豆やキムチなどの発酵食品は、乳酸菌が多く腸内環境を整えてくれます。
やぎゅう:腸内環境ってよく聞きますが、ダイエットにも関係あるんですか?
日比野先生:腸は「第二の脳」という言葉もあるほど、腸と脳って密接に繫がっているんです。よく緊張してお腹が痛くなることってありますよね? 腸からは、脳内ホルモンであるセロトニンという「幸せホルモン」が95%も分泌されています。
腸内環境を整え、セロトニンがうまく分泌されることで、ストレスが緩和され、食欲も正常に保って食べすぎも防げます。セロトニンは、甘いものを食べる時も分泌されます。
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