「卵子凍結」の助成金の認知度はまだ低い?
まず、「
卵子凍結」の認知度を調査。66.67%の回答者が「
卵子凍結」を知っていると回答し、「
卵子凍結」そのものの認知度は高かったものの、
東京都で「
卵子凍結」の助成金が出ることを知っていると回答した人は24.33%でした。
東京都では、要件を満たした
東京都に住む18歳から39歳まで(※採卵を実施した日における年齢)の女性を対象に、最大30万円までの「
卵子凍結」に係る費用への助成を行っています。
「卵子凍結」を利用したことがある人は3.67%
回答者300人のうち、
卵子凍結を「実際に利用したことがある」と回答した人は、3.67%。約2割の人は「利用を検討している」と回答しました。一方、75%の人は利用する意向はないことを示しています。
年齢別だと、20代と比較して30代の方が
卵子凍結に対する意欲が高いことがうかがえますが、20〜29歳の回答者のうち、4.58%の人がすでに
卵子凍結を利用しており、30〜39歳の回答者で
卵子凍結を利用している人は2.96%でした。
「将来のための備え」卵子凍結を検討した理由は?
卵子凍結を「利用したことがある」「利用を検討している」と回答した人に、
卵子凍結を検討する主な理由を聞いたところ、「将来の妊娠のための備え」(46.67%)との回答が半数近くを占め、次に「パートナーが見つからない」(33.33%)が続きました。
将来の選択肢を確保するための手段として、
卵子凍結が重要視されていることがうかがえます。
「高額」 「社会的な偏見が気になる」の声も
卵子凍結に対してどのようなイメージを持っているか聞いたところ、最も多かった回答は、「高額で手が届かない」(34%)。次に「将来の選択肢が広がる」(24%)というポジティブな回答が続いたものの、「社会的な偏見」や健康リスクや成功率についての懸念も見られました。
(文:福島 ゆき)