イチロー氏○ものすごく速く感じる真っ直ぐ
『
プロ野球スピリッツA』の「
イチローセレクション」として、現役選手・監督・コーチの中から各球団一人ずつ選出した
イチロー氏。中日で名前を挙げたのが、大塚晶文(過去の登録名は大塚晶則)氏だった。
横芝敬愛高等学校、東海大学、日本通運を経て、1996年にドラフト2位で近鉄バファローズに入団した大塚氏。中継ぎやクローザーとして活躍すると、中日を経て、2003年からメジャーに活躍の場を移して、パドレス、レンジャーズで活躍。2006年には第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表に選出され、WBC初の胴上げ投手となった。なお、現在は中日にて1軍投手コーチを務めている。
自身とはWBCのチームメイトという関係性でもある大塚氏だが、
イチロー氏は「でもそのずっと前、大塚さんのルーキーの時ですね。近鉄時代」「日本人であの角度の真っ直ぐを投げるピッチャーはいなかったんですよ。びっくりしました」と回想。
続けて、「低いと思ったらど真ん中なんですよ」「上からってだけじゃない、確かに上からなんだけど、それも教えられない角度なの。独特な」「だから手が出ない。振りたいのに手が出ない」「スライダーも縦にキュッと曲がるんで、すごい難しいピッチャーでした」と、独特な角度のストレートに加え、スライダーという武器もあり、
イチロー氏にとっても攻略は容易ではないピッチャーだったそうだ。
さらに、
イチロー氏は「大塚さんから三振をした記憶はないんだけど、3-2のカウントで低いと思って見逃したんだけど、ストライクだった。でも、審判は『ボール』って言ったんです。それでフォアボールだったことが1回あります。それは三振です。え? って思いました」「なかなかあの真っ直ぐを投げるピッチャーはいない」「キレはあるけど、スピードが特別あるわけではない。150キロというわけではないんだけど、ものすごく速く感じる真っ直ぐ。手が出ない。打ちにいきたいのに、うっ……てなっちゃう(バットが止まってしまう)。びっくりしました」と振り返っていた。
【編集部MEMO】
モバイルゲーム『
プロ野球スピリッツA』で5月30日から開始した「
イチローセレクション」では、
イチロー氏がセ・パ12球団から一名ずつ選出した12名が登場。現役の
プロ野球監督やコーチらが選ばれた。また、選出理由を語った貴重なインタビュー動画も公開中。
イチロー氏が日本人打者で脅威と感じていた右バッターの存在、埼玉西武ライオンズの松井稼頭央監督と塁上で交わしたエピソードなどを
イチロー氏ならではの言葉で語っている。