栃木県出身の鮫島は常盤木学園高から東京電力女子サッカー部マリーゼに入団。11年に海外挑戦へ向かうと、ボストン・ブレイカーズ(アメリカ)、モンペリエSC(フランス)を渡り歩き、その後ベガルタ仙台レディース(現 マイナビ仙台レディース)、INAC神戸レオネッサを経て、21年1月に大宮Vに加入した。
なでしこジャパンでは、11年の女子W杯ドイツ大会で優勝に貢献すると、12年のロンドン五輪で銀メダル、15年の女子W杯カナダ大会で準優勝という結果を残し、日本の女子サッカーを牽引してきた。
鮫島は今季限りでの引退に際し、クラブを通じて次のようにコメントした。
「今シーズンをもちまして、引退することにしました。
過去を振り返れば、震災によるチーム活動休止、アメリカリーグ移籍、アメリカリーグ廃止によるフランスリーグ移籍、W杯優勝、五輪銀メダル、怪我による無所属でのリハビリ期、etc.....自分の思い描いていたサッカー人生からは、想像もつかない出来事の連続だった気がします。
ですが、自分が想像していたよりも遥かに、学びの多い、素晴らしいサッカー人生を送ることができました。
サッカーを始めてから28年間。あのときもし別の選択をしていれば、失点していなかったかも、怪我をしていなかったかも、もっと良い方向に向かっていたかも...そう思う瞬間はいくつもありますが、サッカーをやっていたからこそ見ることのできた景色や出会えた仲間、そして、これまでに出会ったファン・サポーターの皆さんの存在が、今までの私の選択が全て最高の選択だったことを証明してくれています。
両親からもらった名前の通り、サッカーを通じてとても彩りのある時間を過ごすことができました。関わってくださったすべての方々に、心より感謝します。本当にありがとうございました!
最高に幸せなサッカー人生でした。
5月25日(土)のリーグ最終戦、ぜひ最後まで熱い応援をよろしくお願いします!」