「演技がうまい芸人」ランキング…秋山竜次は6位、1位は朝ドラ出演中
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『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)でのキャラを地でいくような居酒屋店主役、『僕らは奇跡でできている』(フジテレビ系)でのアリオタク研究者など、変幻自在の演技力には常に驚かされるとともに、次はどんな役どころを与えられるのか毎度楽しみでもあります。
持ち味である坊主頭の朴訥(ぼくとつ)キャラは崩すことなく、様々な作品で強いインパクトを残し続けている岡部。いずれ『釣りバカ日誌』や『裸の大将』のような昭和の名作リメイクでも成功をおさめそうな予感がしますね。
◆3位 東京03 角田晃広 27.5%
3位は、東京03の角田晃広。今コント師たちから最も憧れられているトリオである東京03のメンバーであり、ミュージシャンとしての一面を持つマルチな才能の持ち主です。
俳優としてブレイクしたのは、アンジャッシュ児嶋も出演していた2020年版の『半沢直樹』。前半のキーパーソンである東京セントラル証券営業企画部の三木役で印象深い演技を見せています。
さらに『大豆田とわ子と三人の元夫』(TBS系)でも松たか子演じる主人公の二番目の元夫役を演じてさらに評価を高め、カンヌ受賞も果たした映画『怪物』に出演した際には、是枝裕和監督から「天性のものがある」とお笑い界で随一の演技力を認められていました。
◆2位 ネプチューン 原田泰造 34%
2位は、『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』でのユーモアあふれる演技が記憶に新しい、ネプチューンの原田泰造です。
演技のベースになっているのは、本人のイメージに近い、性格が熱いタイプのおじさん。しかし、作品ごとの様々なシチュエーションの中で、そのキャラクターをどう見せるのかにひじょうに長けた人という印象があります。
例えば『生理のおじさんとその娘』(NHK)では、生理用品メーカーの仕事に情熱を傾ける広報マン。しかし『魔法のリノベ』(フジテレビ系)では、前出と同様に仕事熱心なサラリーマンではあるもののパワハラ上司という役どころ。
幅広い役柄を演じられるタイプとはまた違った個性を持つ芸人俳優ではないかと思います。
◆1位 ドランクドラゴン 塚地武雅 34.5%
栄えある第1位はドランクドラゴンの塚地武雅に輝きました。
現在NHK連続テレビ小説『虎に翼』にも登場しておりお笑い界で演技力にかけては右に出るものなし。もはや芸人俳優という枠を超えた演技者となっています。
『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)での主人公の父や『アトムの童』(TBS系)などでの気の良いおじさん的な立ち位置から、映画『ハンサムスーツ』の主人公や『パパがも一度恋をした』のおっさん多恵子などビジュアル先行役、さらに『裸の大将 21世紀版』(フジテレビ系)というレジェンド作品のリメイクまで、演技力を武器に様々なポジションを網羅できるオールラウンダーといえます。
しかし全てに共通するのは、彼の演じた役どころを視聴者は愛さずにはいられなくなってしまうところ。どのキャラクターも人間らしい愛され力に満ちた存在にしてしまう能力こそ、彼の演技の最大の魅力ではないでしょうか。
◆新しい世代からも芸人俳優が続々登場
ランキング21位以下には、おいでやす小田(21位)、空気階段 鈴木もぐら(26位)、コットンきょん(29位)、男性ブランコ浦井のりひろ(34位)など、新しい顔ぶれの名前もズラリ。今後も続々と新しい芸人俳優たちが活躍を見せてくれそうですね。
※【調査概要】
調査方法:アイブリッジ(株)提供の「リサーチプラス」モニター(30〜49歳女性)に対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。
調査期間:2024年5月8日
有効回答者数:30〜49歳女性200人
<文/もちづき千代子>
【もちづき千代子】
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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