クルマ好きの
腕時計投資家、斉藤由貴生です。私はほぼ毎日
クルマで移動するという生活を送っているのですが、なるべく渋滞は避けて通るようにしています。もちろん、誰もが渋滞を避けて生きているというわけではなく、場合によっては渋滞覚悟で
クルマを走らせるシーンもあることでしょう。
日本人の休暇は、正月、GW、お盆と年3回あるといえますが、それがまさに大渋滞の時期でもあります。というわけで、渋滞のメカニズムについて考えてみたいと思います。
◆二車線を完全に塞いだノロノロ走行
よく渋滞は、「ブレーキを踏む
クルマ」に原因があるとされている記事を見かけますが、先日私は、“ブレーキ踏む
クルマ原因説”に疑問が生じる事態に遭遇しました。
そこは、約3km程度にわたって橋の上を通る国道だったのですが、信号機がないために、普段は流れがとても良い道であります。また、直線で見晴らしも良いために、スピードを出す
クルマが多く、右側車線の実勢速度は90km/h程度となっていることも珍しくありません。
そのような道で、右側車線をノロノロと走るトラックがいたのですが、そのトラック、単に遅く走るだけでなく、スピードが安定しないという問題を抱えていたのです。その時、私は、スタバ片手にのんびり走ろうと思っていたため、左側車線にいたのですが、ノロノロ右車線を走るトラックに遭遇。「あれじゃ、後ろが詰まるな」と思ったとおり、見事にトロいトラックの後ろは行列状態となっていました。
ちなみに、左側車線を走る私の前には、軽
キャンピングカーが存在。それもまた、速度が出ない
クルマのため、時速40km/hぐらいで走っていたわけですが、そちらは一定速度&左側車線なので、特に問題はないといえます。ただ、そのために、左側も右側も詰まっているという始末。トロいトラックと軽
キャンピングカーの前は、ガラガラ状態であるのに、その後ろに
クルマがぎっしりという状態になっていたわけです。
そうなると、トラックか軽、どちらかをかわすことができれば、一気に空いている道を快適に走れる状態。飛ばしたい人は、躍起になってトラックを抜こうとするでしょう。すると、トラックの後ろにベタ付した
クルマが、ブレーキを踏んでばかりとなり、これが渋滞の要因の1つとなりうるかもしれません。
が、トラックの後ろにいた
クルマは、意外にもイライラした様子はなく、車間距離をしっかり空けている状態でした。つまり、その
クルマは、まさに渋滞吸収車の役割をする“優良ドライバー”といったことになります。
◆謎タイミングの減速が発動
けれども、その
クルマ、結局はトラックに追いついてしまい、ブレーキを踏んでしまったのです。
それはなぜ起こったか。理由は簡単で、トロいトラックが、謎タイミングのアクセルオフをしたからです。時速40km/hで軽
キャンピングカーの後ろを走っている私は、トロいトラックを発見した際、「みんな軽
キャンピングカーの前から抜くのだろう」と思っていました。けれども、なんとトロいトラックは、軽
キャンピングカーの横に並んだぐらいのタイミングでアクセルオフ。それまで、推定時速50km/h程度で走っていただろうトラックは40km/hぐらいまで減速したのです。
そのトラックが減速したのは、橋の中間の真っ直ぐかつ平坦な地点で、信号機はもちろん、危険物なども存在せず、減速する理由がまったくない箇所でした。そういったところで、アクセルオフによって減速したために、しっかりと車間距離を空けていた後ろの
クルマが追いついてしまってブレーキを踏んだという次第なのです。