最新版であるLogi Options+ 1.70に、このアクションとして「Logi AI Prompt Builder」という項目が追加された。Logi AI Prompt BuilderはChatGPTと連携して動作する小さなウィンドウで、予め設定されたレシピ(テンプレート)と、マウスのボタンが押されたときに選択されていたテキスト、追加のオプションを組み合わせてプロンプトを作成できる。続けて、[Submit]ボタンを押せばプロンプトがChatGPTに送信され、回答が表示される。
通常であれば、マウスでテキストを選択してクリップボードにコピーした上で、ChatGPTのサイトにアクセスしてテキストをペーストし、そこから命令を保管してプロンプトを完成させるという作業が必要となる。それを数回のクリックだけで実行できるようにするのがLogi AI Prompt Builderというわけだ。
○Logi AI Prompt Builderの使い方
Logi AI Prompt Builderを使うには、まずLogi Options+ 1.70以降のバージョンでマウスの任意のボタンにアクションを割り当てる必要がある。マウスのボタン設定画面で任意のボタンを選択した上で、アクション一覧の中から「Open AI Prompt Builder」という項目をセットする。これで設定は完了だ。
マウスの任意のボタンにアクションを設定する
この状態で、ChatGPTで処理したいテキストを選択して、先ほど設定したボタンをクリックすると、Logi AI Prompt Builderの小さな画面が表示される。デフォルトでは「Rephrase」(言い換え)、「Summarise」(要約)、「Replay」(返信)、「Create Email」(メールを作成)という4つのレシピが用意されている。
例えばRephraseであれば、あらかじめ「Rephrase the following text:」という文面が用意されており、それに続いて選択状態だったテキストが入力された形のプロンプトが出来上がる。オプションとして、文章の長さと語調を指定すれば、その指示もプロンプトに含めてくれる。
ただし、公式にはLogi AI Prompt Builderは英語のみサポートするとなっているので、日本語を含めた文章やプロンプトでは意図通りに動作しない場合がある。また、生成されるテキストはあくまでもChatGPTの出力のままなので、不正確性や不安定性といった生成AIの根本的な課題が含まれている点にも注意する必要があるだろう。