米国でヒトの
鳥インフルエンザ感染が確認されたのは2例目。この1週間、テキサス、カンザス州などでは、野鳥に接触して感染したとみられる牛が確認されていた。
米疾病対策センター(CDC)によれば、患者には目の充血が見られるが、快方に向かっており、隔離下で抗ウイルス薬治療を受けている。
鳥インフルエンザの現在の流行が始まったのは2020年で、家禽(かきん)数千万羽に被害が出ている。また、野鳥だけではなく、陸生・海生の哺乳類も感染している。
これまで、牛やヤギには影響がないと考えられていたため、先月の感染確認は専門家に驚きを与えていた。
ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)獣医学部の病理生物学者、ルイーズ・モンクラ(Louise Moncla)氏は、患者は農場で働いている間に牛から感染したとみられるとして、「現時点では一般市民がそれほど心配する必要はない」とAFPに述べた。
CDCも、米国における
鳥インフルエンザのヒトへのリスク評価は低く、今回の感染事例によっても変わらないとの見方を示している。
テキサス州保健当局によれば、酪農場では病気になった牛の乳は廃棄が義務付けられているため、市場に流通する牛乳の安全性に問題はないという。低温殺菌処理でもウイルスは死滅する。
【翻訳編集】AFPBB News
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