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まずウエスを使って油をふき取ります。缶全体にウエスを浸して全体の油を吸い上げてから、新しいウエスで細かい部分までふきとります。
縁裏にも油やツナが詰まっているので丁寧にふきます。手を使うと缶で切ってしまうので、作業はすべて菜箸などでウエスをつまみながらやってください。
>>参照:【掃除研究家が直伝】一度使うと手放せない!キッチン掃除に大活躍する「キッチン用ウエス」の作り方と活用術
次にアルカリ性の洗剤(ここではアルカリ電解水)を全体に吹き付けます。周囲に飛び散るので、古紙の上で作業しましょう。使用する洗剤はお掃除用のアルカリ性の洗剤でも、セスキ炭酸ソーダでも、油汚れに強いものであれば代用できます。
アルカリ性分が油を分解するため、残った油をしっかり落としてニオイも除去します。このひと手間をすることでギトギト汚れだけでなく、ニオイを抑えることができます。
2〜3分よくなじませて油が分解したら洗剤成分をウエスでふきとります。
※注意点アルカリ性の洗剤はアルミ缶に使用すると変質してしまうので、スチール缶のみに使用するようにしてください。
その後、食器洗い用洗剤をつけたウエスで洗ってすすぎます。縁の裏もきれいに洗います。
使用したウエスはすべて重ねた古紙につつんで廃棄します。
洗浄後はそのままゴミ箱へ入れず、しっかりと乾燥させてからにしてください。きれいに洗っても、水分が残ったままゴミ箱に入れてしまうと湿度で雑菌が発生してしまうおそれがあります。食器と同じように、ウエスで一度拭いてから完全に乾燥させてゴミ箱に入れるのがポイントです。
乾燥後は顔を近づけてもニオイはほとんど感じません。ゴミ袋へ入れて保管していても、不快なニオイや雑菌は発生しない状態です。
油汚れの「プレ洗浄」は、オイル漬けの缶詰や使用後のドレッシングボトルなど、油の保存容器を破棄する時にも活用できます。油を分解してふき取ることで、その後の洗浄がラクになるだけでなく、排水溝への油の流出も抑えられ、キッチンの衛生面にもつながります。ぜひ実践してみてくださいね。
メイン画像提供:Adobe Stock
掃除研究家。資格等「ハウスキーピングコーディネーター2級」「掃除能力検定士5級」主な著作物「暮らしを楽しむお掃除エッセンス」「魔法の1分そうじ」「お掃除やる気スイッチ」「ゆるく身につく家事のきほん」等。SNS、メディアを通じて掃除に関する情報を発信しています。日々、暮らしに役立つ掃除術について探求中。
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