ハラさんの
家族は北部のガザ市に住んでいたが、
イスラエル軍の攻撃を受けてハンユニスに避難していた。
2日、
家族が身を寄せる建物が
イスラエル軍によって取り囲まれた。軍は「テロリストのインフラ」を急襲したと主張している。
ハラさんはAFPに対し、
イスラエル軍は建物の外に出るように拡声器で住人に通告していたが、避難する間もなくブルドーザーが建物を壊し始め、がれきが自分たちの上に崩れ落ちてきたと説明した。また、本人と姉(19)以外の
家族が「狙撃手に狙われた」とも話した。
ハラさんによると、姉は「怖い、助けて。動けない。足の上にがれきがある。脚の上にお父さんがのっている。動けない」と訴えていたが、間もなく息を引き取ったという。
AFPは
イスラエル軍にコメントを求めたが、6日時点で返答はまだない。
■「せめて最後のお別れをしたい」
生存者の救出活動が行われる中、おじのモハメドさんは、電話でつながったハラさんを励まし続けていた。「無事でいてくれ、気を強く持って。近くに何かあれば、助けが来るまでそれで食いつなぐんだ」「神に誓う。どこにいるか分からないが、探している。心配するな、必ず見つける」と大声で語り掛けていた。
電話の向こうでハラさんは「お父さんは血まみれになっている。息をしていたが、今はもうしていない」と話した。
救出後、ハラさんは南部ラファ(Rafah)の病院に搬送された。6日、病院のベッドでAFPの取材に応じた。
大きなけがはなかったが、何日も食べていなかったために体力が弱っていた。
家族を失い、精神的なダメージも大きい。
ハラさんは「生き延びた。でも最後に
家族に会いたい」「姉と父親はそばにいたが、まだ収容されていない。まだみんながれきの下にいる。せめて最後のお別れをしたい」と語った。
【翻訳編集】AFPBB News
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