警察はX(旧ツイッター)に「グアヤス州ヤグアチ(Yaguachi)にある病院施設の占拠を試みたテロリストとされる者たちを無効化した」と投稿した。
逮捕者らは、襲撃の数時間前に負傷して同病院に運び込まれた仲間の救出を試みたとみられる。銃火器や麻薬も押収された。
警察はまた、「リハビリセンター」の一つを急襲したと発表。このセンターにはギャングの拠点が置かれ、売春施設ともなっており、ギャング構成員とされる複数人が身を隠していた。
エクアドル当局は最近、数百か所に及ぶ同様の施設を閉鎖。これらは実質的にギャングが運営する秘密の病院となっているが、まともな医療設備はないという。
エクアドルでは今月、同国最大の犯罪組織「ロス・チョネロス(Los Choneros)」のリーダー、ホセ・アドルフォ・マシアス(Jose Adolfo Macias)容疑者が脱獄して以来、治安が極度に悪化。ダニエル・ノボア(Daniel Noboa)大統領はギャングと「戦争状態」にあるとし、非常事態を宣言した。
この宣言に麻薬カルテルは即座に対抗し、民間人と治安部隊の殺害をほのめかした。一時、警察官や刑務所職員が人質に取られたが、その後解放されている。
人口1700万人の
エクアドルには約20のギャングが存在し、構成員は2万人を超える。
【翻訳編集】AFPBB News
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