3日は2020年にイラクの首都バグダッドで米軍の無人機攻撃により殺害されたIRGCのガセム・ソレイマニ(Qasem Soleimani)司令官の命日に当たり、墓地のある
イラン南東部ケルマン(Kerman)で追悼式典が行われていた。
ISは4日、テレグラムに声明を投稿し、追悼式典に集まった群衆の中で2人の戦闘員が「自爆ベストを爆発させた」と明らかにした。
IRGCの精鋭「コッズ部隊(Quds Force)」を率いていたソレイマニ司令官は、イスラム教シーア派(Shiite)が多数を占める
イランを攻撃してきたスンニ派(Sunni)組織のISを敵視していた。
国連安全保障理事会(UN Security Council)は、同式典での連続爆発について「卑劣なテロ攻撃」だと非難。全加盟国に対し、「実行犯、組織者、資金提供者、後援者」を追及する
イランの捜査に「積極的に協力する」よう要請した。
中東一帯はパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)とイスラエルの紛争で、情勢が緊迫化している。
イランはハマスが昨年10月7日にイスラエルを襲撃した際にこれを称賛したが、関与は否定している。
イランのモハマド・ジャムシディ(Mohammad Jamshidi)大統領次席補佐官はX(旧ツイッター)への投稿で、「テロは単なる道具にすぎず、攻撃に関する責任は米国とシオニスト(イスラエル)政権にある」と非難した。
一方、米国は自国やイスラエルの関与を否定。イスラエルは沈黙している。
イラン当局は5日、金曜礼拝後にケルマンでの攻撃に対する大規模な抗議を行うよう呼び掛けた。
救急関係者によると、現在も負傷した284人のうち195人が病院で治療を受けている。
【翻訳編集】AFPBB News
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