「まだ引退の実感はないよ。もうサッカーが出来ないというのは悲しいけど、イライラしないで次の人生を楽しむつもりだ。
事故の後、最初は『早く治して再びサッカーをやらないと』と思っていた。ただ自分の状況が分かったときには、『もし良くなったとしても昔のようにプレーできない』という判断が下されたんだ。
その後はテレビで済州ユナイテッドの試合が映ると『僕もあそこでプレーしていたはずなのに、なぜ今は…』と感じてしまって大変だった。
でも、結局痛みを癒やしてくれたのもサッカーだったよ。済州ユナイテッドの試合だ。みんなを応援することで悲しみに勝ったんだ。
このあとは車いすバスケットボール、車いす卓球、障がい者フェンシングなどに挑戦してみて、自分にあったスポーツを極めて、
パラリンピックに出たいんだ。
パラリンピックに出ることで、同じように痛みを抱えた人々も夢を叶えることができると伝えたい。
もし
パラリンピックに出られなかったとしても、講演活動などを通して経験を伝えていきたい。どんなことを経験してもイライラしないようなコツを。僕が学んだことをね」
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なお、今週末に行われるFCソウル戦で引退のセレモニーを行う予定で、そこでサイン会なども開催されるとのこと。