これら密入国者は同日午前1時50分ごろ、保寧・大川港の南西約3.7キロの地点でライフジャケットなどを着て船から海に飛び込み、泳いで密入国した後、逃走しようとした疑いが持たれている。
うち21人は密入国を事前に把握していた軍や海洋警察により港付近で検挙されたが、近くに隠れていた1人はタクシーなどを使って知人が住むソウル近郊の京畿道・安山に逃走した。警察は不審に思ったタクシー運転手の通報とドライブレコーダーの映像などを基にこの人物の移動経路を特定し、安山の住宅内に隠れていたところを取り押さえた。海洋警察によると、密入国者はいずれも40代前後の
中国人(朝鮮族を含む)だという。
海洋警察と軍当局は、密入国を手助けして黄海上に逃走した船舶を追跡したが、この船は午前7時40分ごろ
韓国領海を離れた。海洋警察は同船が黄海沿いの山東省威海市から来たとみて、
中国の捜査当局に協力を要請している。
海洋警察は検挙した22人を相手に密入国のルートや動機などを調べる予定だ。