X(旧Twitter)のオーナーである
イーロン・マスク氏が、他者に自分の投稿内容を見せなくする「ブロック」機能をXから削除する意向を示しました。ただし、投稿内容に対する補足や訂正を行うコミュニティノートによって「それはできない」との指摘が行われています。
マスク氏は「ブロックやミュートをする理由はありますか?教えてください」というTesla Owners Silicon Valley(@teslaownersSV)氏による投稿への返信として「DMを除いて、ブロックは機能として削除する予定です」と投稿しました。
ブロックは、特定のユーザーがXにログインしているとき、自分の投稿やフォローしているアカウント、フォロワー一覧、リスト、いいねを見せないようにする機能。当該ユーザーが直接メンションを飛ばしてきても通知が届くことはなく、一方で相手の投稿が自分のタイムラインに表示されることもなくなります。
Twitterでアカウントをブロックする方法
https://help.twitter.com/ja/using-twitter/blocking-and-unblocking-accounts
ヘルプセンターで、ブロック機能は「Twitterをより快適に活用する方法」に挙げられています。
Twitterをより快適に活用する方法
https://help.twitter.com/ja/safety-and-security/control-your-twitter-experience
マスク氏はブロック機能を削除しようとしていることについて詳しくは説明せず、「意味がない」と述べています。
マスク氏の投稿を引き出すきっかけを作った@teslaownersSV氏は、マスク氏に対して「私見ですが、ブロック機能には価値があります。残念ながら、荒らしやスパマーが出てくるからです」と返信しています。
なお、ブロック機能削除を示唆する投稿に対しては、コミュニティノートで「それはできません」との指摘が行われています。これは、App StoreやGoogle Playのアプリ配信ガイドラインにおいて、SNSのようにユーザー生成コンテンツを扱うアプリでは、悪質なユーザーやコンテンツをブロックする機能を搭載することが定められているためです。
Appleの場合はガイドラインの「1.2 User-Generated Content」の項目に記載があります。
App Store Review Guidelines - Apple Developer
https://developer.apple.com/app-store/review/guidelines/#user-generated-content
Googleも同様に、「User Generated Content」の項目に記載があります。
User Generated Content - Play Console Help
https://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/9876937
ミュート機能は削除されないようですが、ガイドラインに定められた「ブロック」がミュート機能でもOKとみなされるかどうかは不明です。