長いキャリアの締めくくりに大谷のような選手と出会えたことを「幸せ」だというスズキ氏。現在指導する9歳以下の“未来のスーパースター”たちが懸命にプレーする姿を見ると、野球に対する情熱に火がつくこともあるという。もし、現役復帰を果たし、打者・
大谷翔平と対戦する機会が巡ってきたら、捕手としてどんな配球で攻めるのだろうか。
「投手にボール球を放らせて、それを振ってくれることを願うしかない。そんな球でもヒットにしてしまうと思うけど(笑)。彼は420フィート(約128メートル)も打球を飛ばす能力を持っている。色々な球種を織り交ぜながら攻めることにはなるだろう。頭のいい選手でもあるから、同じ球種を2度同じ場所に投げたら、すぐに捉えてしまうはずだ。いち早く作戦を見破って打ち頃のボールを見つけるだろうから、無駄球は命取りだね」
人懐こい笑顔がトレードマークのスズキ氏は、表情豊かに次々と言葉を紡ぎながら大谷について語ってくれた。その様子からスズキ氏もまた、大谷に魅せられた1人と言っていいだろう。野球を楽しむ子どもたちのみならず、野球の厳しさを知る元チームメートまで虜にしてしまう二刀流・大谷翔平。やはり誰もがスーパースターと呼ぶに足る逸材だ。(佐藤直子 / Naoko Sato)