警察によると、5日午後7時までに42件の
殺人予告の投稿が確認された。その後も数十件の投稿があったという。投稿があったのはインターネット掲示板や交流サイト(SNS)などさまざまで、警察は投稿者の特定を続けている。検挙された投稿者の中には学校名を取り上げ、「正門の前で5人を殺す」と書き込んだソウル市在住の未成年者もいた。ソウル市近郊の京畿道河南市では「駅付近で殺人を行う」と書き込んだ中学生が検挙された。
殺人予告の投稿が相次いでいることを受け、警察トップの尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長は5日、無責任な
殺人予告の投稿をやめるよう呼びかけた。また、国民の不安が高まっていることを踏まえ、史上初めて「特別治安活動」を宣言し、人出の多い地下鉄駅や百貨店など全国247カ所に警察官計約1万2000人を配置した。全国14の市・道警察庁が管轄する密集地域43カ所には拳銃を所持した警察特攻隊を、ソウル市江南駅など
殺人予告があった場所か人出の多い11カ所には戦術装甲車を配置した。
韓国では先月21日、ソウル市の新林駅近くで刃物を使った無差別殺傷事件が発生。今月3日にはソウル近郊の京畿道城南市内の商業施設で無差別襲撃事件が起きた。