シルバは今季もレアル・ソシエダを引っ張ると期待されていたが、練習中に左ひざの前十字じん帯を負傷する大怪我を負ってしまった。世界中のサッカーファンにとって辛い結果となってしまったが、シルバは今月27日に現役を退く考えを表明している。
これを受けて英『The Guardian』がシルバのキャリアを振り返っているが、天才と呼ぶにふさわしい選手だろう。
「プレイのタイミング、パス、すべてが完璧で神聖。優雅で滑らか、知性があって傲慢さやエゴはまったくない」と同メディアは絶賛するが、スペイン代表でもチームメイトだったアンドレス・イニエスタと同じく常に正しいプレイ選択をしているイメージだ。エゴイスティックなところがなく、精密機械のように適切なパスコースを選んでくる。
マンチェスター・シティでチームメイトだったGKジョー・ハートは「彼はフィジカル的に強くない。片足しか使わないしね。でも、誰も彼に触れられなかった」と振り返っており、左足だけで全てを完成させてしまうのもシルバの特長だ。
『Planet Football』は元フランス代表の天才MFジネディーヌ・
ジダンと比較しているが、そんな比較も理解できるほどシルバのプレイは優雅だった。
当時チームの半分をバルセロナ&レアル・マドリードのメンバーで構成していた黄金期のスペイン代表においてもシルバは主力で、あの黄金MF陣の中でもポジションを確保していたところに実力の高さが表れている。今の代表にはいないタイプの選手で、絶賛されるべきレジェンドプレイヤーだろう。