26歳アタッカーの極意にさらに迫るため、FAカップ4回戦・リバプール戦のワンシーンを再現。三笘は左サイドでイングランド代表のトレント・アレクサンダー=アーノルドと対峙する。その近くには、エジプト代表のモハメド・サラー、ギニア代表のナビ・ケイタもいて、一見すると“1対3”の状況だ。
ただ、アーノルド以外の2人は寄せてこなかっただけに、三笘はアーノルドとの1対1にフォーカス。そこで、1つの駆け引きを仕掛ける。
三笘はボックス内のニアゾーンへの侵入を狙う。そことは逆方向にボールを置き、目線も後ろにして、バックパスを匂わせる。この動作にアーノルドがつられた瞬間、三笘は方向転換してドリブルを発動。見事にアーノルドを抜き去る。
このアクションに、アーノルド役の内田氏は「ボールを逆に置かれたらディフェンスはずれる。50センチから1メートルの違い」とコメント。そのわずかな“ずれ”を三笘は自ら作り出し、ドリブルの突破口を開いたのだ。
この他にも、相手の動きを止める静止状態を作ることや、インステップでの持ち運びを解説する三笘。内田氏は「対面して分かります。速いし、タイミング。気付いた時にはもう遅い。こっちに寄って、こっちに行かれるし。頭で考えれば考えるほど、三笘選手が後出しじゃんけんで勝てる。完成度も高いし、すごく良い選手」と絶賛した。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部