しかし、今回紹介する無料ツールManicTimeを使えば、こうした
パソコンの利用状況がすべて可視化される。気になる方は、ぜひ試してみよう。
●1日の記録を確認するManicTimeは、システムに常駐して
パソコンの利用状況を監視して見える化できるツール。
パソコンの電源のオン/オフ、起動した
アプリケーション、利用したファイル、表示したWebページなどをすべて記録し、グラフ化して表示できる。
たとえば、次はManicTimeを起動し、「1日の記録」を選択した画面だ。今日の
パソコンの利用状況が棒グラフで表示される。
1日の記録。パソコンの1日の使用状況が表示される。
上段は上から「タグ」「コンピュータの使用」「
アプリケーション」「ドキュメント」の表示となっている。
「タグ」は、
ユーザーが独自に設定したタグの情報だ。タグを設定していなければ何も表示されない。
「コンピュータの使用」は、
緑色が使用、赤色が未使用を意味している。
「
アプリケーション」は、
起動した
アプリケーションだ。
アプリケーションごとに色分けして表示される。
「ドキュメント」は、
アプリケーションで利用したファイルを示している。たとえばWordやExcelなどのファイル、Webブラウザで表示したWebページなどが表示される。そして左下は使用したファイルの一覧、右下は
アプリケーションの一覧だ。
棒グラフにマウスポインタを合わせると、そのとき実行した
アプリケーションやファイルが表示される。クリックすれば、左下と右下にファイルや
アプリケーションなどの詳細情報が表示される。
なお、表示する日付は左上のカレンダーや[<][>]ボタンで切り替え可能となっている。
グラフにマウスポインタを合わせると。その時点での詳細情報が表示される。
中央のバーでは時間帯を指定できる。たとえば、10時から12時までに限定して使用状況を表示することが可能。
●統計情報を確認するウィンドウ左上で[統計]を選択すれば、指定した期間内の統計情報を表示できる。表示できるのは次のような情報だ。
・1日の使用状況……
パソコンの起動時間と終了時間、経過時間
・Day usage……日ごとの使用時間(アクティブな時間)
・トップ
アプリケーション……使用頻度が高かった
アプリケーションの上位
・トップドキュメント……使用頻度が高かったファイルの上位
・トップコンピュータの使用……
パソコンを使用していた時間/離れていた時間/ロックされていた時間の上位
・トップタブ……設定したタグの上位
・カスタム……
パソコンの使用されていた時間と
パソコンから離れていた時間
1日の使用状況。指定した期間内のパソコンの起動時間と終了時間、経過時間を表示
する。
Day usage。日ごとの使用時間(アクティブな時間)
トップアプリケーション。使用頻度が高かった上位のアプリケーション
右上の歯車ボタンをクリックして[設定]を選択すれば、設定画面が表示されて起動方法や表示、機能を細かくカスタマイズできる。また、[インポートとエクスポート]を選択すれば、記録されたデータをCSVファイルとして書き出すことも可能だ。
なお、有償版を利用すれば、複数の
パソコンで収集した統計データをサーバで管理し、分析することも可能となっている。会社で導入すれば、社員の働き方を分析したり、セキュリティ対策に活用したりすることもできるだろう。
自分の
パソコンの使い方を客観的に把握したい方、会社で利用してみたい方は、ぜひ試してみてはどうだろうか。
設定画面で表示や機能をカスタマイズできる。
統計データをCSVファイルにエクスポートすることも可能。
・
ManicTime井上健語(フリーランスライター)