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なぜ分け目がパックリ…? 髪ダメージを低減する正しい乾かし方、ヘアケア必須アイテム【美容師解説】
美髪の正しいケア&必須アイテム
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■意識するだけで違う、自然にトップが立ち上がる乾かし方
重力は上から下にかかり、トップの毛は根本から伸びている。そこで上から押さえつけるようにドライヤーを当てると、当然トップのボリュームはダウンする。
「パックリ分け目をふんわり馴染ませるには、ダッカール(ヘアクリップ)を使用した乾かし方がおすすめ」と加藤さん。「分け目をダッカールで挟んだまま乾かせば、根元が立ち上がります。厳密に言うと、実はドライヤーの熱を長時間当てることは髪に良くありません。温度設定ができるドライヤーをお持ちなら、根元は80℃くらいの高めの温度で素早く乾かして、根本が乾いたら温度を60℃ぐらいに下げて全体を乾かし、最後に冷風までいけたら完璧です」。
■ヘアオイル、ヘアミルクは乾かす前につけるのがマスト
最近は美髪を保つためのヘアオイル、ヘアミルク、ミストなど、様々なアイテムが出ている。その一方で「結局そういうものは流行品でしかないという見方もある」という。
「ミルクであってもオイルであっても、その形状は昔からあまり変わってはいないんです。私が使っているのは、モロッカンオイルです。乾燥にも強いので、一年通してすごく使いやすいのではと思います。乾かす前につけてあげるのがマストです。少し重たく感じてしまう場合は、普段使っているヘアミルクにモロッカンオイルをちょっと混ぜてつけてあげる形でもいいと思います」
人間には毛が生える周期があるが「ちょうど髪が抜け替わって生え始める頃から、育毛剤の広告が出始めます」と加藤さん。
「春先、たくさんのスカルプ系商品の宣伝を見かけますが、実は『生えた実感がある時から、CMを始める』というからくりも分かっておいたほうがいいと思います。髪は秋口から抜け始め、冬まで抜けて、暖かくなってきたときに生え始めます。このサイクルにも意味があって、夏の強い紫外線から地肌を守るために、その時期は毛量が増えるんです。紫外線が強い季節が終わり、乾燥してきたとき、強い紫外線を受けた髪の毛はクタクタになります。新しい髪をはやすために抜けるんですこのサイクルを私たちの髪はずっと繰り返していますが、その周期をうまく利用した商品には注意しなければなりません。育毛剤はあくまで対症療法なので、根本療法も合わせて検討したほうがよいでしょう。」
PROFILE/加藤智貴
FaB千葉店スタイリスト。ボブ、ミディアムの”似合わせ”カットにデザインを入れたカラーが得意です。サロンのコンセプトでもある「髪と頭皮に責任をもつ」を合言葉に美容ライフにおける最高の”保湿と抗酸化”をご提案します。Instagram:@tomokhige-
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