・複雑なパスワードを設定したいが思いつかない
・パスワードを全部別のものにすると管理しきれるか不安
・複雑なパスワードをログインのたびに入力するのは面倒
このような理由で、結局パスワードを使い回してしまうことは無いだろうか?
パスワードを使い回すと、パスワードが第三者に不正入手されてしまった際には、本人以外の第三者が複数サービスにログイン可能となり、被害は拡大し、大きくなる。
そこで「パスワードの自動入力」を活用すれば、
強力なパスワードの生成から保存までを手軽に行え、
セキュリティ対策にもつながるはずだ。
●人間が考えるよりもだんぜん強力なパスワードをラクして使える「パスワード自動入力」を利用すると、Webサイトやアプリのログイン時に自動で強力なパスワードが生成され、自動で入力できる。
つまり、
・Webサイトやアプリごとに強力なパスワードを設定できる
・自動入力のため、複雑なパスワードなのに手間がかからない
・端末で複数のパスワード情報を保存・管理できる
このように、利用するメリットは多い。
とはいえ、パスワードを端末に保存するため、
端末からパスワードが漏えいしないのか?
このような点も気になるところだ。
その点については、
端末に保存された自動入力の内容やパスワードを確認するには、パスコードの認証が必要となるので、ここを再確認しておく。
まずはパスコードの設定を見直して、安全性を確認しておこう。
特にFace IDやTouch IDに設定しておくと、
iPhoneの紛失や盗難時に第三者にパスワードを見られる可能性も低くなる。
●パスワード自動入力を利用するための設定をするiPhoneでパスワードの自動入力を行うには、2箇所の設定が必要となる。
操作そのものは、非常に単純で簡単だ。
まずは[設定]の画面を開き、Apple IDのアカウントをタップする。
[iClooud]をタップし、[パスワードとキーチェーン]をタップする。
「このiPhoneを同期」をオンにしたら、1つめの設定は完了だ。
次に設定画面に戻り、[パスワード]をタップする。
パスコード/Face ID/Touch IDで認証する。
[パスワードオプション]をタップする。
[パスワードを自動入力]をオンにする。
自動入力を許可する項目(ここでは「キーチェーン」)をタップして、チェックマークを入れる。
これですべての設定が完了だ。
パスワードの自動入力をオフにしたいときは、[パスワード]オプションで[パスワードを自動入力]をオフにすればよい。
●パスワードを自動生成・保存するWebサイトで新規に登録を行う場合を例に紹介する。
入力する会員情報や手順などはWebサイトによって異なるため、パスワードを設定する箇所のみ説明する。
パスワード入力欄をタップすると、自動生成されたパスワードが入力される。画面下に表示される[強力なパスワードを使用]をタップすると入力が完了する。
なお、[強力なパスワードを使用]の下にある[その他のオプション…]をタップすると、任意のパスワードや条件に合ったパスワードの設定に変更が可能だ。
後は画面の指示に従い、登録を完了させればOKだ。
●保存したパスワードを使ってログインしよう自動生成・保存したパスワードを使ってログインする方法を紹介する。
ログイン画面を開くと、保存済みのパスワードでログインするかを問う画面が表示される。
ログインの内容を確認して、下の[“●●●”を使用]をタップする。
iPhoneのパスコードを入力する画面に切り替わる。パスコード/Face ID/Touch IDを入力すると自動でパスワードを含めたログイン情報が入力され、ログインが完了する。
複雑なパスワードを苦労して覚えたり、入力したりする煩わしさから解放され、さっとログインできるのは快適だ。
●生成されたパスワードは後から自由に変更できるパソコンからパスワードを入力するときや、パスワードを変更したいときもあるだろう。
自動生成・保存されたパスワードは、パスワード情報を表示して確認したり、編集したりできる。
iPhoneの[設定]→[パスワード]を選択すると、iPhoneで自動生成したパスワードが一覧で表示される。
確認したいパスワード情報をタップすると、登録内容の確認・編集が行える。
パスワードの入力や確認の際にスマートフォンのパスコード認証があることで、自然と2段階の
セキュリティ対策となる。
端末の扱いや個人情報の
セキュリティは常に気を配る必要があるが、
便利な機能を取り入れていくことで
セキュリティ対策の習慣化につながるだろう。
執筆 いとう なぎ