今回は、そんなマルチモニター環境で役立つツールを紹介しよう。
接続しているモニターの数が多ければ多いほど便利な活用ができるツールだ。
●機能はモニターのリアルタイム映像を表示するだけフリーソフトの面白いところは、さまざまなニッチなニーズに対応するために作られたものが多いことだ。
したがって、一見すると
「何の役に立つの?」
「誰が使うの?」
などと思ってしまうツールも少なくない。
今回紹介するツール「MoniMoni」も、そんなツールの1つかもしれない。
「MoniMoni」が役立つのは、1台のパソコンに複数台のモニターを接続しているユーザーだけだ。それも2台ではなく3台、5台と多くのモニターを接続し、かつすべてのモニターを一度に見られない環境にいるユーザーだ。
イメージとしては、
複数のゲームを同時並行でプレイしているゲーマー
株価チャートをたくさん並べてトレードしているデイトレーダー
……といった人達だ。
配布サイトでZIPファイルを解凍したら、解凍でできた「MoniMoni.exe」を実行する。Windows 11の場合は次のようなメッセージが表示されるが、「詳細情報」をクリックしたあと[実行]をクリックすれば特に問題なく実行できる。
Windows 11では警告が表示されるが、「詳細情報」をクリックしたあと[実行]をクリックすれば実行できる。
実行すると小さいウィンドウが表示される。
これは、パソコン本体のモニターおよび本体に接続されているモニターのリアルタイム映像である。
ウィンドウがアクティブな状態で[Ctrl]+[1]〜[9]キーを押すと、
最大9台までのモニターを切り替えることができる。
なお、数字キーはフルキーボードのキーである必要がある。
ウィンドウのサイズは自由に変更可能だ。
サイズを変えると表示倍率も自動的に調整される。また、タイトルバーには[1:2]のような表示があるが、これは全部で2台のモニターがあり、現在は1番目を表示していることを示している。
「MoniMoni.exe」は複数起動することも可能だ。ウィンドウを複数表示して、接続している別々のモニターの様子を1台のモニターで確認することもできるわけである。
「MoniMoni.exe」を実行するとモニターのリアルタイムの映像が表示される。
ウィンドウサイズは自由に変更できる。
[Ctrl]+[1]〜[9]キー(テンキーは不可)でモニターを切り替えられる。画面は現在のモニターの映像を表示している状態
タイトルバーの[1:2]は[現在表示しているモニターの番号:接続されているモニターの総数]を示している。
複数の「MoniMoni.exe」を実行して異なるモニターの映像を同時に見ることも可能。
MoniMoniの機能はこれだけだ。
前述のようにゲーマーやトレーダーでないと使い道はなさそうな気はするが、もしかしたら、この記事をきっかけに予想外の使い方が見つかるかもしれない。
興味があったら、ぜひ試してみてほしい。
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MoniMoni井上健語(フリーランスライター)