試合後、日本サッカー協会の
田嶋幸三会長は全国からの応援に感謝しつつ、険しい表情で日本の課題について語った。
「この16強の壁みたいな感じ、(ベスト16では)強豪トップテンに入っている国々が順当に勝ち上がっているということを思うと、やはりこの壁を破らないと、その上に行けないと改めて感じました」
「やっぱりまだ足りないものがある。4年前に(監督だった)西野朗さんが何か足りないものがあるとおっしゃった。今回2010年のときと同じようにそのもう少し先のPK合戦まできた。でも破れなかったというのは、これからまだ我々がやらなければいけないことがあるということ」
2010年南アフリカワールドカップ、ベスト16のパラグアイ戦では0-0のままPK戦に突入した。今回はゴールを奪っているので、同じPK戦でも一歩先に来たのではないか。
そう聞かれた田嶋会長は「いや、そこは進歩というよりもやっぱり一つの大きな壁なんだ。そう改めて感じたというところです」と厳しく評価した。
一方で
森保一監督については「非常にいい仕事をしてくれた」「代表の監督は毎日練習するわけじゃない。そういう意味では2回、3回(の練習)でどうやってチームを作り作り上げていくか非常に難しい仕事だと思ってます」と高評価を与えた。
ただし、次期監督人事については「技術委員会でまずはしっかり議論してもらいたい。その候補の中の1人だと思っております」と、技術委員会の議論の結果を待つとコメントするに留めた。
【文:森雅史@ドーハ/日本蹴球合同会社 撮影:岸本勉/PICSPORT】